『ガンダム』安彦良和、シャアの仮面は「顔を描くのが面倒だったから」

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4日、ブックバラエティ『ゴロウ・デラックス』(TBS系)のゲストに、アニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインおよび作画監督を務めた安彦良和が登場した。累計発行部数1000万部を誇るコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を描いた安彦は「アニメ『ガンダム』のストーリーに納得のいかないところがあったので、『ORIGIN』を書くことにした」と明かした。
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安彦は、ブラブラしていた時期にたまたま目にした虫プロの新聞求人広告を見て応募し、合格。アニメーターとなった。最初に手がけた仕事は『新ムーミン』のオープニングで、ムーミンが逆立ちをしたところだったという。番組ではその映像を入手、改めてその映像を見た安彦は「結構、いい動きをしてますね」と満足そうにニッコリと笑う
また、『THE ORIGIN』のアニメ化について安彦は「『ガンダム』の本放送から約30年経ってるから映像が古い。でも作り直すのが大変だから、今、漫画家をやっている安彦に描かせようとなった。僕も『賞味期限が過ぎている』って言われると腹立たしいからね」と語る。さらに、『機動戦士ガンダム』に関わっていたからこそ、自分なりの解釈で描きなおしたかったという。
番組では、ほかにもアムロは“本郷東”という名前だったというエピソードが語られた。「企画室が心配しちゃって、“アムロ”という名前は通らないと言うんで逃げ口上をつくった」と述懐した安彦。シャアが仮面であることの理由については、「正体を隠すということと、あとは、面倒くさいからですね」とぶっちゃける。だが「しばらく顔を出さないと思ってたら、富野由悠季(総監督)がすぐに出しちゃったんですよね。慌てて(シャアの)顔を描かなきゃってなったの」と、当時を振り返り笑みを浮かべた。
最後、安彦はザビ家の制服を着た稲垣吾郎とシャアを描いた直筆イラストを稲垣にプレゼント。ガンダムファンの稲垣は大喜びだった。