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ガンと闘う女性たちのポートレートを撮影 写真家が語る思い

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ガンで闘う女性を映し出したポートレート
ガンで闘う女性を映し出したポートレート(※Buzzfeedのスクリーンショット)

 写真家のロバート・ハウザー氏は、ガンと闘う女性たちのポートレートの撮影を行なっている。映されているのは、女性たちが治療を受ける前と、治療中もしくは治療後の姿。化学療法で髪が抜け落ちた姿や、乳房を切除した姿などだ。髪の毛や乳房の変化に加え、多くを物語るのが女性たちの表情の変化だ。そうした写真を撮影することになった経緯や思いを、ハウザー氏がBuzzfeedに対して語った。

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 このプロジェクト「Facing Chemo」(ガンと向き合う)の始まりについて彼は「数年前、雑誌の仕事で若い女性を撮影していた。その途中で、彼女がもうすぐ化学療法で髪を失うことを話してくれた。僕は治療の間に撮影させてくれないかと提案したが、その様子から彼女がすぐにでも化学療法を終わらせて、過去のものにしてしまいたいと思っていることがわかった。それから4年後、突然彼女から電話があり、まだ撮影する気はあるか聞いてきたんだ。『もちろんだ』と答えたよ」。それがこのプロジェクトの始まりだった。

 その数日後、ハウザー氏はサンフランシスコにある彼女の家で撮影を行なった。「その時撮影したポートレートは、それまでで一番心を動かすものになった」とハウザー氏。「後になって、彼女は自分の姿を見るのが嫌になっていたのだと教えてくれた。それが車の窓だったとしてもだ。僕と一緒に撮影したポートレートに関しては、それが彼女の病気ではなく彼女自身を写した初めての写真だと言っていた」。

 被写体となった女性たちは化学療法が患者にどれだけ大きな影響を与えるかを語るという。「これらのポートレートの『現実を映し出している』印象が、最初は髪が失われていることや、装飾的なものがないことからかと思った。もちろん髪を失うこともその印象を作る一部だが、化学療法を受けている人たちは感情的にギリギリのところを経験している。その恐れを隠したり、それを感じていないふりをしたりすることはできない」。撮影した女性たちの多くは、撮影されることがガンと闘う上でのターニングポイントになったと話しているそうだ。

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