米誌「プレイボーイ」がヌード写真掲載中止へ ネット社会の中「ただの時代遅れ」

62年前に創刊した米男性誌「プレイボーイ」は、今後フルヌードグラビアを掲載しないという。これまでに、マリリン・モンローやパメラ・アンダーソンらのセクシー写真で話題を提供してきたが、創刊者であるヒュー・ヘフナー氏がこれらの方針を固めた。
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同誌は2016年3月に大幅リニューアルに踏み切る予定で、最も大きな変化としては女性の写真をPG13指定まで下げ、より幅広い読者の獲得を狙っているようだ。幹部陣はインターネット上でヌード写真に手軽にアクセスできるようになったあおりを受け今回の決断に至った。
スコット・フランダースCEOは、ニューヨーク・タイムズ紙に対し「バトルが繰り広げられ、勝ちました。もはやワンクリックで無料のセックス画像にアクセスできる時代です。それに、今となっては(ヌード写真は)ただの時代遅れです」とコメント。
社会人の若い男性層をターゲットとしている同誌は8月に公式ウェブサイトを“勤務先でもアクセスできる”ような内容に改めており、さらなる若い世代の読者の獲得、ウェブへのアクセス数の増加に成功している。また、チーフ・コンテント・オフィサーのコリー・ジョーンズ氏は誌面のリニューアルによりさらに雑誌を手に取りやすくなり、さらに親しみやすくなると見込んでいるようだ。
同誌は1971年に株式を公開したが、2011年には創設者ヘフナー氏がリズヴィ・トラヴァース・マネージメント社に出資したことで株を買い戻していた。現在同社が株を6割、ヘフナー氏が3割保持し、残り1割はプレイボーイが保持している。