<TIFF2015>オダギリジョー「自分を代表する1本に巡り合えた」感無量の表情

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第28回東京国際映画祭のレッドカーペットイベントが22日に行われ、映画『FOUJITA』に出演するオダギリジョー、中谷美紀らが出席。オダギリは黒いタキシード風のスーツ、中谷は上品な真っ白のロングドレスで颯爽と登壇した。
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フランス語と英語を駆使する役にあたり、オダギリは「期間で言うと、4ヵ月くらいフランス語を練習したのかな、時間はとったと思いますね。楽ではなかったという感じですかねえ」と振り返った。苦労の甲斐あってか、とても作品に思い入れがある様子で「監督が10年ぶりにすごい映画を作りました。本当に自分でも思ってもみなかったところまで(演技を)引っ張り上げてもらいました。自分を代表する1本に巡り合えた気がしています」と胸を張った。
嬉しい言葉を受けて小栗康平監督は、「映画はひとりで作るものではなく、優れた俳優さんたちと作るものです。オダギリ君の演技は本当によかったよね」と語り、オダギリは照れくさそうに笑った。
フジタと晩年一緒になる妻役を演じた中谷は、「オダギリさんは本当にフジタさんの生き写しのようでしたし、流暢なフランス語で」と言いながら、自身もその場でプロデューサーのクローディー・オサールにフランス語で話しかけるなどで、知的な一端を見せた。
『FOUJITA』はフランスを中心に活動した著名な画家・藤田嗣治を主人公にした物語。戦争という時代に生きながらも、画家を全うしたフジタの知られざる世界を静謐な映像美で描く。11月14日より公開。
第28回東京国際映画祭は10月31日まで開催。