柴咲コウの新境地『兄を持ち運べるサイズに』“等身大の主婦”演じた場面写真&メイキングカット公開

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映画『兄を持ち運べるサイズに』より、柴咲コウ演じる主人公・理子がダメ兄との記憶に向き合う場面写真が、中野量太監督と柴咲のクランクアップ写真と共に解禁された。
【写真】中野量太監督「新しい柴咲コウが撮れた」と太鼓判! 理子を切り取る場面写真
中野監督が脚本・監督を務めた本作は、作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセー『兄の終い』をもとに映画化。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる家族のてんてこまいな4日間を描く。
これまで少しクールな印象を持たれることが多かった柴咲だが、本作ではそのイメージを払拭するような、「強さの中に弱さも見え隠れする、等身大の主婦」という新しい姿を見せている。
中野監督も「贅沢なもので、初めての柴咲コウを撮りたいものなんです。今まで見たこともない柴咲さんを撮りたくて、いっぱい過去の作品を観ました。そういう思いが強すぎて、不躾なことを言ってしまったかもしれないですけど、でも、撮れた気がします!」と、“新しい柴咲コウが撮れた”と自信をのぞかせた。
柴咲も、理子を演じるにあたり、「理子は頑張り屋さんだから」と監督から言われたことを受け、考えるよりも行動で示せたらと、毎日自分のお弁当を作るところから始めたという。
さらに、「理子は家族のためにこうあるべきだという考えを強く持っている人なので、あまり人に頼ったりしないで、なるべく自分でやる人なんだろうなと思い、自分自身も出来ることは自分でして、人を煩わせずにやってみようと実践していたら凄く心地が良く、こういう体験が出来たのも、理子を演じられたからこそだった」と、自身のキャリアにおいても新鮮な発見があった役柄だったと語る。
そんな、初タッグとなった中野監督と柴咲コウのクランクアップ時のメイキング写真が解禁。笑顔の2人からは作品をやり切った充実感と、互いへの深い信頼が感じられる。
場面写真では、絶縁状態だった兄(オダギリジョー)が亡くなったと突然警察から電話があり、驚きを隠せない理子の姿。兄の元嫁・加奈子(満島ひかり)と、加奈子の娘・満里奈(青山姫乃)と共に宮城県の多賀城市まで兄の遺体を引き取りに行った理子が、滞在先のホテルで兄のことを考えながら満里奈と朝食を食べる姿。そして、兄が息子の良一(味元耀大)と暮らしていたボロアパートで兄の面影を感じ、静かに思いを巡らせる理子の姿も切り取られている。
10月27日から始まる東京国際映画祭では、レッドカーペットセレモニーに柴咲コウ、満島ひかり、中野監督が登壇予定。
映画『兄を持ち運べるサイズに』は、11月28日より全国公開。