吉高由里子、『黒牢城』での怪演を黒沢清監督絶賛!「度胸があり、ブレない。まさに千代保にぴったり」
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本木雅弘が主演を務める黒沢清監督最新作『黒牢城(こくろうじょう)』より、荒木村重(本木)の妻・千代保(吉高由里子)を捉えた場面写真&メイキング写真が解禁。黒沢監督は、自身の希望で今回の役にキャスティングした吉高について「度胸があるというか、ブレない感じがとても心強かったですし、そんなところがまさに千代保にぴったりでした」と語っている。
【写真】お茶目なポーズで現場を和ませる吉高由里子
本作は、城という密室で起きる殺人と連続する怪事件の謎に、城主と囚われの天才軍師が挑む戦国心理ミステリー。原作は、累計発行部数60万部を突破し、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をダブル受賞した米澤穂信の同名小説。
主演に本木雅弘を迎え、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、オダギリジョーといった映画界を代表する豪華キャストが集結。さらに、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、荒川良々、渋川清彦、渡辺いっけいら実力派俳優も顔をそろえる。本作が黒沢監督にとって初の時代劇となる。
なお本作は、現在開催中の第79回カンヌ国際映画祭にて、「カンヌ・プレミア」(Cannes Premiere)部門で公式上映され、約1000人の観客が総立ちする熱狂のスタンディングオベーションに包まれた。
舞台は戦国、有岡城。君主・織田信長に突如反旗を翻し、籠城作戦を決行した武将・荒木村重(本木雅弘)。織田軍に囲まれ、絶望的な状況下となった閉ざされた城内で、逃げ場のない四つの“怪事件”が発生する。村重が謎を解くために頼ったのは、地下牢に幽閉した危険な天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)。なぜ、事件は起きるのか。密室の城に潜む黒幕はだれか。そして、村重と官兵衛の胸の内に潜む、「真の目的」とは――。
極限状態の城内で、城と人々を守ろうと苦心する村重の心のよりどころとなるのが、吉高由里子演じる妻・千代保だ。今回解禁された場面写真では、暗がりの中で何かを見つめる千代保の姿が切り取られ、その瞳の奥には、城内で夫を支え続ける女性としての確かな芯の強さがにじんでいる。
大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか)の紫式部役で見せた演技に感銘を受けた黒沢監督たっての希望で、実現したという吉高の出演。あわせて公開されたメイキング写真には、黒沢組初参加で重要な役柄を演じる重圧を抱えながらも、茶目っ気ある笑顔を見せる吉高の姿が。空き時間には終始現場を和ませていたという吉高について、黒沢監督は「度胸があるというか、ブレない感じがとても心強かったですし、そんなところがまさに千代保にぴったりでした」とコメント。クセ者だらけの城内で紅一点の輝きを放つ吉高の存在感に、確かな自信をのぞかせている。
クランクイン初日に撮影されたという、村重と千代保のシーン。まずは黒沢監督が本木と吉高に立ち位置や動線を丁寧に説明し、数回のリハーサルの後、2台のカメラで一気に長回しで撮影が行われた。
村重と千代保が二人きりで穏やかに話していたかと思えば、信長へと寝返った父を持つ少年・自念の出現で声を荒げる村重。本木が迫力に満ちた演技でその場の空気を支配する一方、吉高演じる千代保は控えめながら、言葉の節々に芯の強さを感じさせる。黒沢監督は、自然な感情を引き出すための動きをスタッフや演者に的確に伝え、ときに話し合いながら、じっくりと芝居を形作った。
『光る君へ』で日本中を魅了した吉高が、黒沢監督が描く戦国の不穏な密室劇で、どのような“妻”を体現するのか。控えめな佇まいの奥に潜む、芯の強さと新たな境地を劇場で目撃したい。
映画『黒牢城』は、6月19日より全国公開。

