柳楽優弥&村上虹郎、TAMA映画賞特別賞を受賞 今後はコメディにも意欲

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19日、都内で第8回TAMA映画賞授賞式が行われ、小泉今日子が最優秀女優賞を、村上虹郎が特別賞&最優秀新進男優賞を受賞。『ふきげんな過去』で主演を務めた小泉は「面白い映画ができた」と振り返り、『オーバー・フェンス』出演の村上は「人を笑かせる役柄に出会ってみたい」と今後の抱負を語った。当日は、最優秀男優賞のオダギリジョー、最優秀女優賞の蒼井優らも登場した。
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本授賞式は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するもの。二階堂ふみと共演した映画『ふきげんな過去』で最優秀女優賞に輝いた小泉は、「あまり見たことのない、でも面白い映画ができた」とにっこり。満員の会場に向かっては、「映画を観る人たちがたくさん育ってくれると、私たちもやることが増えると思う」と笑顔で語った。
映画ファンを魅了した事象に対し表彰される特別賞を、『ディストラクション・ベイビーズ』の真利子哲也監督、柳楽優弥と共に受賞し、個人では最優秀新進男優賞を獲得した村上は、「寡黙な役やうぶな役が多い」と自身の現状を分析。「コメディや笑いのユーモアにまだ触れたことがなくて、人を笑かせる役柄に出会ってみたい」と目標を明かし、「脳みそが少しおかしい人を、しっかり演じ切っていきたい」と今後は過激な役への意欲も明かした。
同作で村上と兄弟役で共演した柳楽は「日本の映画祭で授賞式に参加するっていうことが初めで、日本で俳優をやらせていただきたいと強く思っていたので、本当にうれしいです」と白い歯を見せ、「(今後は)ラブコメに出ていきたい」と話して笑いを誘った。また、『ディストラクション・ベイビーズ』『黒崎くんの言いなりになんてならない』等に出演し、最優秀新進女優賞に輝いた小松菜奈は、「ハッピーな役を演じるのも楽しいんですけど、暗い役を演じるのが面白くて」と話し、「犯罪者とか、本当に救いようがない役をこれからやっていきたい」と目を輝かせた。
主な受賞結果は以下の通り。
<最優秀作品賞>『オーバー・フェンス』/『団地』
<特別賞>『ディストラクション・ベイビーズ』/『ジョギング渡り鳥』
<最優秀男優賞>
三浦友和(『葛城事件』『64‐ロクヨン‐』)
オダギリジョー(『オーバー・フェンス』『FOUJITA』)
<最優秀女優賞>
小泉今日子(『ふきげんな過去』)
蒼井優(『オーバー・フェンス』『岸辺の旅』『家族はつらいよ』)
<最優秀新進監督賞>
前田司郎(『ふきげんな過去』)
小泉徳宏(『ちはやふる‐上の句‐』『ちはやふる‐下の句‐』)
<最優秀新進男優賞>
若葉竜也(『葛城事件』)
村上虹郎(『ディストラクション・ベイビーズ』『夏美のホタル』『さようなら』)
<最優秀新進女優賞>
松岡茉優(『ちはやふる‐下の句‐』『猫なんかよんでもこない。』)
小松菜奈(『ディストラクション・ベイビーズ』『黒崎くんの言いなりになんてならない』『バクマン。』『ヒーローマニア‐生活‐』)