ナースにお化け、ムカデ人間!? ハロウィンにおススメのコスプレを映画で考察

いつの間にか日本の年中行事として、市場規模を拡大してきている「ハロウィン」。なんでも今年は約1220億円と予想されているらしい。4年前は約560億円だったというから、その勢いは「バレンタインデー」や「クリスマス」の比ではない。「そんなもんに踊らされるか!」という気持ちを持ちつつも、どこかで羨望の眼差しで祭りを見ているあなた! 勇気を持って、今回紹介する映画キャラクターで「ハロウィン」デビューしてみてはいかが?
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ある女性ハロウィンパーティー経験者は語る。「やっぱり露出とセクシーさは必須! それほど凝らなくてもナース服とかは目立ちますよ」。看護師ものでインパクトがある作品としてパッと思いつくのが『マッド・ナース』。「セクシーバイオレンス」と銘打たれた本作。主人公アビゲイルは、タイトミニで胸元があいたナース服を身にまとい、官能的な肉体で男たちを誘惑し、惨殺する、まさにマッド・ナース! エロとグロのバランスが秀逸で、B級感漂う世界観も◎。血のりべったりのナース服に、聴診器や注射器などの小道具でアレンジするのもお洒落で、ハロウィンパーティーにはもってこい!?
一方で、時間とお金があるなら「凝ってみたい」と思うのも、ハロウィンパーティーを楽しむ秘訣。あまりにバカ騒ぎしすぎて、警察の御用になってしまうのはいただけないが、奇抜ながらもユーモアがあるコスプレは「センスの良い人」という評価を得られるだろう。そんな観点からおススメの映画は『ムカデ人間』。あまりにも衝撃的な作品なので、名前ぐらいは聞いたことがある人も多いだろうが、簡単に言ってしまえば「3人の口と肛門をつなぎ合わせてしまおう!」と思いついた博士のクレイジーな実験を大真面目に描いた作品。
3人の口と肛門が縦につながる様は、コスプレというよりは仮装行列に近いものかもしれない。ムカデのように一つにつながった衣装(?)を用意するのは難易度が高いが、その分、人に与えるインパクトは相当なもの。まあ「センスの良い人」と思われることは決してないだろうが(苦笑)。
と、ここまでマニアックな作品が続いてしまったので、最後は誰もが知っている王道のキャラクターが拝める作品をご紹介。1984年に公開され全世界でヒットを飛ばした映画『ゴーストバスターズ』。こちらも『ムカデ人間』同様、博士が主人公だが、ビル・マーレイ演じるピーター・ヴェンクマン博士ほか、バスターズたちの“素っ頓狂”ぶりは愛らしい。ゴーストたちも、今見るとさすがに時代を感じさせるものの、決して色あせない個性を発揮している。楽しく笑えるパーティームービーとしてもピッタリ。バスターズの面々に扮するもよし、ちょっと頑張ってマシュマロマンやスライマーのゴーストになるもよし。作品を観て、いざハロウィンパーティーに出陣だ!
そんな“コスプレデビュー”したくなる「ハロウィン気分を盛り上げる映画」は、「クランクイン!ビデオ」にて配信中。(文・磯部正和)