英俳優エディ・レッドメイン、日本のファンと初交流 チケット即完売の熱気に「ワオ」

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『博士と彼女のセオリー』(14)でアカデミー賞主演男優賞などを受賞した英国人俳優エディ・レッドメインが9日、トム・フーパー監督と共に映画『リリーのすべて』ジャパンプレミアに登場。日本のファンと初めて交流したエディは終始笑顔を見せ、舞台挨拶では作品にまつわるエピソードを語った。
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先日のアカデミー賞で4部門にノミネートされた本作は、1920年のデンマークを舞台にした伝記映画。肖像画家である妻ゲルダに「女性を描くためのモデルになってほしい」と頼まれた夫で風景画家のアイナー・ヴェイナー(リリー・エルベ)が、女性としての性に目覚めていく様を描く。
2013年4月以来の来日となったエディ。試写会の900席はチケットを発売からわずか7分で完売、レッドカーペットの倍率は20倍に及んだことを聞くと、監督とともに「ワオ」と感嘆の声を上げた。
映画『レ・ミゼラブル』でマリウス・ポンメルシーを演じているときに本作の脚本を読んだというエディは、「茶封筒の中に入っていて監督は何も言ってくれませんでした。脚本を読んだら本当に深淵で、素晴らしいラブストーリーでした。読んで監督のところへすぐ駆けつけて“やりたいです!いつクランクインするんですか!?”と興奮気味に聞いたら、“まぁ落ち着け。12年前から温めている企画なんだ”となだめられました」と、当時のエピソードを明かす。
また、撮影の裏側については、「リリーの女性としての心の旅が難しかったです。またストーリーの展開する順番どおりに撮影が行われなかったことにフラストレーションを感じました。物語の色んなタイミングのリリーを演じなければならなかった」と、演じ分けに苦労したそう。
本作のゲルダ役でアカデミー賞助演女優賞を獲得したアリシア・ヴィキャンデルについて聞かれると、フーパー監督は「私の人生のなかで一番幸せな瞬間でした。楽屋で思いっきり彼女を抱きしめました。その後はマドンナとマドンナのマネージャーが主宰してくれたパーティーで一晩明かしました。スウェーデンの首相からも“おめでとう”とコメントが来たんです」と、スケールの大きな裏話を披露した。
映画『リリーのすべて』は、3月18日よりロードショー。