アン・ハサウェイらスターや米ディズニー、同性愛者への差別法案に真っ向衝突

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米ジョージア州で同性愛者への差別法案が州議会を通過したことを受け、俳優マット・ボマーや女優アン・ハサウェイ、同州で撮影を進める人気海外ドラマ『ウォーキング・デッド』のAMC局、米ディズニーらが法案成立の阻止に動いた。
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2月に州議会を通過した同法案H.B. 757は、宗教団体に同性愛者の雇用や彼らに対するサービス、結婚式の執り行いを拒否することを認めるというもの。同州のネイサン・ディール州知事が署名すれば法案が成立することを受け、エンターテインメント業界からその動きを懸念する声が多数上がった。
マットやアンのほか、女優ジュリアン・ムーアやゾーイ・クラヴィッツ、映画製作者でコメディアンのセス・マクファーレンや脚本家アーロン・ソーキン、ガス・ヴァン・サント監督ら総勢40名が人権擁護団体「Human Rights Campaign」に賛同し、LGBTコミュニティに対する差別に懸念を示し、「差別を許可する法案が成立した際には今後、ジョージア州でいかなる作品を製作することもないでしょう」と、ディール州知事に宛てた書簡に署名したという。
税制上の優遇措置を設けているジョージア州にはパインウッド・スタジオがあり、アクション大作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』続編などを撮影したマーベル・スタジオは、親会社のディズニーと共に撤退する可能性を示唆し、AMC局も同様の構えを見せていた。
ジョージア州のディール知事は現地時間28日、アンチ・ゲイ法案に拒否権を発動する意思があることを表明している。