クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

ピクサーが『ニモ』以降“封印”したある手法、 最新作『ドリー』で復活した理由とは

アニメ

『ファインディング・ドリー』で復活 『ニモ』以降ピクサーで封印されていた手法とは!?
『ファインディング・ドリー』で復活 『ニモ』以降ピクサーで封印されていた手法とは!?(C) 2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』など感動と冒険の物語で魅了し続けてきたディズニー/ピクサー。中でも特に人気の『ファインディング・ニモ』以降、ピクサーで封印された映画製作における“ある手法”があるという。だが今回シリーズ最新作『ファインディング・ドリー』(7月16日公開)にて、製作総指揮のジョン・ラセターの提案で復活させることになった。その手法とは一体!?

【関連】ディズニーアニメーションのヒロインたち<フォト特集>

 『ファインディング・ニモ』で大冒険を繰り広げたカクレクマノミのニモ。本作はニモの親友ですぐに何でも忘れるドリーが主人公だ。ドリーがたった一つ忘れなかったのは“家族の思い出”。ある日突然、家族の思い出を思い出し、ドリーとニモとニモの父・マーリンは、その家族を探しに再び旅に出る。ドリーが小さかった頃の大切な思い出とは? その秘密は人間の世界(=水族館)に隠されていた。

 本作で重要なカギを握るドリーの家族の思い出。実は『ニモ』の後で使われなくなった手法とは“思い出の描き方”にあった。

 プロデューサーのリンジー・コリンズは「ニモ以降ある規則ができたの。それはフラッシュバックの手法は使わないということ。実はニモのストーリーを作っている時、最初の3年くらいは全ての情報を最後に明かす方法で進めていたの。でもマーリンの過去などをストーリーの最初で説明することにしたわ。だから本作もドリーの過去を最初に明かすような構成を考えていたの」と語る。

 以降13年間フラッシュバックを封印してきた。しかし本作に限ってはドリーの“家族の思い出”が物語の秘密となるため、ジョン・ラセターはこの手法を使おうと提案した。

 「本作ではドリーの記憶を描いているし、そもそもドリー本人がその記憶を覚えていないのだから、過去の思い出をちょっとずつ明かして、ドリーも観客も同時に秘密が分かっていくようにするべきだと思ったんだ」。それを聞いたアンドリュー・スタントン監督も驚きつつ「結果的にそれがとても上手くいったんだ。これが上手くいったとき、初めてこの作品は作られるべきものだったんだと100%確信したよ」と自信を見せた。

 プロデューサーのコリンズはこの二人のやりとりを見ていて「相性が完璧」だと言い切る。「アンドリューが物語の土台を作り、ジョンはそのレベルをあと少しだけ持ち上げられるスーパーパワーを持っているの。ジョンとアンドリューは完璧な相性よ」と絶賛した。

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る