マイケル・J・フォックス、同じパーキンソン病だったモハメド・アリとの思い出語る

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで知られる俳優のマイケル・J・フォックスが、パーキンソン病と戦っていたモハメド・アリとの思い出を語った。それぞれ1984年と1991年にパーキンソン病と診断されたアリとマイケルは、この病気の存在を広く認知させたり、研究資金を集めるための活動を協力して行っていたが、マイケルは同じ病気に直面するときに「アリ以上心強い味方はいなかった」と海外メディアTodayに対し語った。
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自分がパーキンソン病と診断される前からアリのことを尊敬していたというマイケルは「彼のスポーツでの活躍、身のこなし、気品、スタイル、冷静さ、彼が経験してきた中での信念を敬っていたんだ。だけど、彼に実際会って(パーキンソン病という)共通の闘いで協力することになったけど、彼以上味方にしたい人っているかな?って感じだったよ」とコメント。
さらにアリ本人との思い出を「(ある電話の中で)アリはしばらくの間沈黙してたんだ。そしてアリはとても優しい声で『君が僕と一緒にこの闘いの中にいるなんて嬉しいよ』って言ってくれた。僕の人生の中で、何かが生まれた瞬間だったね。僕らはもっと大きな何かの一部なんだって気づいたんだよ」と振り返った。
アリが敗血症性ショックにより先日、74歳で他界した直後、マイケルは自身のツイッターに「巨大な人、影響力のある人、平和の人、治療のために闘う人。有難う」と追悼メッセージを投稿し、またその後には「モハメドは、本物の伝説でした。ボクシングのリングでのチャンピオンであり、何百万人ものパーキンソン病患者家族のチャンピオンでした。その大きなチャレンジに直面する中で慎み深さと勇気をもった人の例として尊敬します」と改めて彼の功績を称えた。
アリはパーキンソン病と診断された際、余命10年と宣告されていたものの、ポジティブな精神で最終的に病気発覚から32年間も生き延びることができたと、先日アリの友人が明かしていた。