ミツバチのあごひげ!半裸のエジプト人養蜂家「ハチは攻撃的ではない」

エジプト人養蜂家のモハメド・ハグラスは蜂を恐れない。彼が蜂とコミュニケーションをとる時、彼は防護服を着ないどころか上半身裸だ。さらに女王蜂のホルモンをつけた小箱をアゴにくくりつけ、そこに集まってくる蜂で「蜂あごひげ」まで形作る。なぜなのか?彼がこんなことをするのには理由があった。
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海外メディアHuffington Postによると、ハグラスは31歳で、エジプトのミヌーフィーヤ県で養蜂場を営んでいる。以前はエンジニアとして働いていたところから養蜂家に転身した。
彼は、以前カナダ人モデルが「蜂ビキニ」を着用しているのを養蜂イベントで見かけ、エジプトで蜂の有用性に対する認知度を上げるため「蜂あごひげ」を行っているという。
「目標は、蜂は攻撃的ではない、ということを示すことです」「その真逆で、とても役に立つ存在で、人や農業を助ける働きをします」とハグラスはReutersに対し語る。ハグラスは、女王蜂が死んだ後に蜂のホルモンを抽出し、同じ巣の蜂を惹きつけ、「蜂あごひげ」を作っている。新しい巣の形成にも、このスキルを活かしているそうだ。
彼は「蜂あごひげ」を、同志が集うコンテストや展示でも披露するのだといい、世界記録をかけて競うことも。現在の世界記録は、2015年に中国人養蜂家が身体中に100万匹以上の蜂をつけて達成した110kgだそうだ。