『ブレードランナー』デッカードはレプリカント? H・フォードとR・スコットが討論

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リドリー・スコット監督が1982年に放ったカルト的人気のSF映画『ブレードランナー』。35年の時を経て続編『ブレードランナー 2049』が2017年に公開されるが、ファンの間でも度々議論になる「リック・デッカードはレプリカントか人間か?」という疑問は、出演するハリソン・フォードとメガホンを取ったスコット監督の間でも意見が違うという。
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前作の舞台となった2019年から30年後の未来2049年が舞台となる『ブレードランナー 2049』(2017年11月より日本公開予定)。ハリソンがリック・デッカード役に返り咲き、新たな主人公としてロス市警の“ブレードランナー”、捜査官のKをライアン・ゴズリングが演じる。
かねてよりスコット監督はデッカード=レプリカント派で、ハリソンと脚本を務めたハンプトン・ファンチャーはデッカード人間説を支持しているというが、続編でメガホンを取ったドゥニ・ヴィルヌーヴは、ハリソンとスコットが議論に花を咲かせた現場に居合わせたことをEntertainment Weeklyに明かした。
撮影が始まり、ある夜にハンガリーのブダペストで、今回は製作と脚本を務めたスコットとハリソンと共にディナーに出掛けたというヴィルヌーヴ監督。「とても面白かったよ。デッカードがレプリカントとであるべきか、人間であるべきか、ハリソンとリドリーが文字通り白熱した議論を展開している場に自分がいたんだ」と語っている。「ファンとして、あの時のディナーは一生忘れないよ」。
『ブレードランナー 2049』でこの議論に決着がつくかは不明だ。あるインタビューで質問されたハリソンは、「その件については口を慎むようにするよ。1作目を作った時に僕自身も興味を抱いていた質問だが、当時は率直な答えを得られなかった。その質問に対する答えは、映画代を払うだけの価値がある」と回答したという。