メリル・ストリープ『未来を花束にして』女性“ドリーム・チーム”奇跡の1枚

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1912年のイギリス・ロンドンを舞台に、女性参政権論者の生涯を描いた映画『未来を花束にして』(2017年1月27日公開)にて、関係者と当時の女性参政権論者を巡る人たちを映した“奇跡の一枚”の写真が公開された。
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実話を基にした本作は、階級の垣根なく結束し、権利を求めて立ち上がった女性たちを描き出す感動作。女性参政権論者のカリスマ的リーダーであるエメリン・パンクハーストは、平和的な講義が黙殺される現状に“言葉よりも行動を”と呼びかけた。主人公は、夫と息子の3人で慎ましく暮らす、洗濯工場勤めのモード。7歳から過酷な労働に従事している彼女にある時、生まれて初めての疑問が生じる。“別の生き方があるのではないか?”と。
主役のモード役を若手演技派の筆頭キャリー・マリガンが務める。実在の人物パンクハーストをメリル・ストリープが扮する。モードの夫には『007 スペクター』の“Q”役ベン・ウィショー。同志のイーディスを演じたヘレナ・ボナム=カーターは、参政権運動を弾圧したその当時の首相の曾孫にあたる個性派。
監督のサラ・ガヴロン曰く「(原題の)“Suffragette=サフラジェット”という語彙は、女性の参政権を求める活動家の蔑称としてイギリスのマスコミが作り出したもの。やがてその呼び名が女性運動を指す言葉として定着した」という。脚本は『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のアビ・モーガンが担当。強力な女性チームが、これからの百年も語り継ぐべき物語を完成させた。
本作は、製作、監督、脚本、出演者など映画製作の中心も女性が占めた“ドリームチーム”であり、2015年3月8日の国際女性デーに向けて、そのスタッフやパンクハーストを巡る人たちの写真も撮影された。
写真にはガヴロン監督、ヘレン・パンクハースト(エメリン・パンクハーストの次女シルヴィアの孫)、ラウラ・パンクハースト(ヘレンの娘)、制作のアリソン・オーウェン、モーガン、アンヌ=マリー・ダフ、ストリープ、マリガン、ボナム=カーター、製作のフェイ・ウォードらの姿が映し出されている。