桐谷健太とチューも…生田斗真、トランスジェンダー役は「最も苦労した」

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俳優の生田斗真と桐谷健太が18日、映画『彼らが本気で編むときは、』の編みポスターお披露目イベントおよび完成披露舞台挨拶に柿原りんかや、ミムラ、門脇麦、田中美佐子、萩上直子監督らと登壇(門脇と田中は舞台挨拶のみ)。恋人を演じた生田と桐谷は、息の合ったトークを展開した。
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本作は、性別の枠を越えた生き方を模索した意欲作。トランスジェンダーの女性リンコと恋人のマキオ、そして二人の間に入る愛を知らない少女トモの三人が織りなす60日を活写する。イベントでは今回、編み物をテーマとした本作にちなんで、約100名で手がけた特製の編みポスターも披露された。
生田が扮するのは、トランスジェンダーの女性リンコ。「トランスジェンダーの女性の役を頂くことはこの先二度とないかもしれない。想像していた以上の苦労があって、大変な作業でした。声の発声方法も所作、何より女性の気持ちになることが、なかなか考えたこともなかった。自分の中に母性があふれ出てくるのを感じながら演じられて、充実した日々でした」と撮影時を述懐。そして「俳優人生の中でも最も苦労した役」だと自負した。
リンコを受け入れる恋人マキオを演じるのは桐谷。「最初は斗真もすごい苦労したと思う。気持ちだけじゃなくて、体の角度だったり手の動きだったり大変なことがたくさんあったと思う。本当に、日に日にリンコになって、美しくなっていくのがマキオとして嬉しかった」と絶賛。生田と「チューもしたしな」と声を掛け合った。
トモ役の柿原も「撮影中は優しい“お姉さん”でした。全てを包み込むような穏やかな強さがあって、思わず見とれてしまいくらいキレイでした」と手放しで称賛。監督は「最後のほうは匂いまで女っぽくなった」と褒めながらも「特別なクリームを使っていたらしい」と“ネタばらし”した。
舞台挨拶の終盤には、生田が本作の共演者にして昨年亡くなったりりィに言及。撮影中、自信がなくて悩んでいるときに「近寄ってきてくれて、『すごくステキよ、大丈夫よ』と言ってくれて、勇気づけられた、すごく大好きな先輩です」と万感の思いを吐露。しんみりムードが漂う会場で、最後に桐谷が生田へ「大好きだぞ」と愛を告白。黄色い歓声を巻き起こした。
映画『彼らが本気で編むときは、』は2月25日より全国公開。また、イベント内ではベルリン国際映画祭のパノラマ部門・ジェネレーション部門で上映されることが発表された。