米アカデミー賞、誤発表の再発を防ぐため新たな対策を確立

第89回アカデミー賞で前代未聞の作品賞誤発表が起きてから約2ヵ月。主催の米映画芸術科学アカデミーの間違いの再発を防止するため、新手順を定めたことを発表した。同賞の集計と発表時の封筒の管理などを請け負ってきた大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は引き続き、業務に携わるという。
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Varietyによると、映画芸術科学アカデミーとPwCはこれまで2人の担当者を会場に配置したが、来年からは事前に受賞者・受賞作品を知っている3人目の担当者が主調整室に待機し、間違いが発生した際には直ちにディレクターに連絡できるようにするという。
また、担当者の1人が間違った封筒を作品賞のプレゼンターだった俳優のウォーレン・ベイティに渡した直後に、禁じられていたにもかかわらずツイートしていたことが分かり問題視されたが、今後はバックステージに携帯などの電子デバイス自体を持ち込むことが禁止されるとのことだ。
これまで封筒にも作品賞や主演女優賞など、発表するカテゴリーの名称が記載されていたが、今後はよりはっきり認識できるように印字するという。