『ヘルボーイ』リブート版、エド・スクラインが「白人化」批判を受けて降板

映画『デッドプール』出演の俳優エド・スクラインが、来年公開予定の『ヘルボーイ』リブート版を降板すると発表した。エドは日系人のベンジャミン・デミオ役で出演することが決まっていたが、「白人化」に対する批判が沸き起こる中、演じるキャラクターがアジア系だったことを「知らなかった」と降板理由を説明している。
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ツイッターなどのソーシャルメディアを通じて声明を発表したエド。「原作のコミックでアジア系のキャラクターとして描かれていることを知らずに役を引き受けました。キャスト発表以来、白熱した議論や批判が起きるのも納得です」と説明。「このキャラクターが文化的に適切に描かれることが重要であり、その責任を怠れば芸術において人種的少数派の物語や声が疎かにされる傾向を継続させることになります」と語り、降板する決断に至ったという。エドは自身の降板により、キャラクターを演じるにふさわしい俳優がキャスティングされることを願っているとのことだ。
Varietyによると、リブート版を進めている米ライオンズゲートは、正当性や民族性に対して配慮に欠けるキャスティングをするつもりはなかったとし、原作に描かれたキャラクターにより近い俳優を起用することを約束している。『ヘルボーイ』原作者のマイク・ミニョーラは「立派だ」とツイートし、エドの英断を称えている。