『はじまりのうた』ジャド・アパトー製作、『ビッグ・シック』公開決定

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本年度アカデミー賞の有力候補とも称される映画『ビッグ・シック』が、2018年2月に公開されることが決定した。製作は、2014年度の「第87回アカデミー賞」で劇中歌『Lost Stars』が歌曲賞にノミネートされた映画『はじまりのうた』などを手がけた、ジャド・アパトーが務める。
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本作は、パキスタン出身のアメリカ人コメディアンであるクメイル・ナンジアニが、“異文化結婚”の前に立ちはだかる騒動を愛と笑いで乗り越えた実話を基にしたハートフルなヒューマンドラマ。脚本は、クメイルとその妻であるエミリーが自ら担当している。
物語は、パキスタンで生まれシカゴへ移住したコメディアン・クメイル(本人)と、その恋人であるアメリカ人大学院生のエミリー(ゾーイ・カザン)の2人を中心に展開。付き合っていた2人だが、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に言われるままクメイルがお見合いしていたことが、エミリーにバレてしまい破局を迎える。
ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に陥り、クメイルは病院に駆けつけるが、そこでエミリーの両親であるテリー(レイ・ロマノ)とベス(ホリー・ハンター)に出会う。当初はクメイルへの敵意を示していたベスだったが、コメディクラブでたまたま見かけたクメイルに人種差別的なヤジを飛ばす観客と毅然と闘ったことから、クメイルと両親は分かり合うことに。
全米では当初5スクリーンで始まった上映が、クチコミにより2600スクリーンまで拡大。映画祭「サウス・バイ・サウスウェスト」や「ロカルノ国際映画祭」「ナンタケット映画祭」などでの観客賞受賞や、「国際オンラインシネマ賞」でホリーが助演女優賞を獲得するなど、本年度の賞レースにおいて注目の作品となっている。
映画『ビッグ・シック』は、2018年2月23日より全国順次ロードショー。