イーストウッド監督、テロに立ち向かった若者を描く『15時17分、パリ行き』予告解禁

無差別テロに立ち向かった3人の若者たちの実話を基に描く、2018年3月公開のクリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』。実際の3人が本人役で主演を務め、事件現場で撮影された日本版予告編と監督からのメッセージが解禁となった。
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2015年8月21日、554人の乗客を乗せたアムステルダムを出発したパリ行の高速国際鉄道タリスには、アメリカから来た3人の若者たちも乗車し快適な旅を楽しんでいた。しかしその時、車内では乗客全員をターゲットした無差別テロ(通称:タリス銃乱射事件)が起き、イスラム過激派の犯人が発砲。乗務員室は鍵で閉ざされ、乗客たちが絶体絶命の危機に瀕していた中、行動に移し阻止したのは、3人の心優しきアメリカ人の若者たちだった。
旅行中の若者たちがテロに直面した時、とっさに行動し554人を救ったことに敬意を表す監督は「この映画はごく普通の人々に捧げた物語」と語り、映画化に当たって、数多くの俳優たちに会った監督は、今回大胆なキャスティングに挑戦している。
「私は、数多くの素晴らしい俳優たちと出会ってきました。おそらく彼らを起用したとしても素晴らしい仕事をしてくれたでしょう。しかし私は、この3人の若者たち自身に演じてもらうことこそ、もしかすると面白い試みなのでは?と思い始めました」と明かす監督。テロを阻止した 3人の若者たち本人こそふさわしい顔だと感じた監督は、スペンサー・ ストーン、アレク・スカラトス、アンソニー・サドラーたちに、彼ら自身を演じてもらうことをリクエスト。この挑戦について「映画を観たらちょっと驚くと思う」と自信をのぞかせている。
解禁となった予告編では、慌ただしく乗務員や乗客が車両の通路を駆け抜けていき、銃を手にした犯人が車両へと歩を進める姿から始まる。そして、テロに立ち向かった3人の若者たちの生い立ちを追い、彼らの成長の葛藤も描かれた構成となっており、若者たちが死に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かったその理由の一端を垣間見ることができる。
『15時17分、パリ行き』は、2018年3月1日全国公開。