アントン・イェルチン、不法死亡訴訟で遺族が車メーカーと示談

2016年6月に愛車に押しつぶされるという不慮の事故で急逝した映画『スター・トレック』シリーズや『グリーンルーム』の俳優アントン・イェルチン。遺族がリコール対象だったという車のメーカーであるフィアット・クライスラー社(FCA)を不法死亡で訴えていた件で、示談が成立したという。Us WeeklyやPeopleなどの海外メディアが伝えた。
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和解の内容は非開示とのことで、詳細は不明。アントンの代理人は「和解金はアントン・イェルチン財団に寄付されると共に、アントンのドキュメンタリー映画の制作費にあてられます」と声明を発表している。アントン・イェルチン財団はアントンの死後、病気や障害と闘う若手の芸術家を支援する目的で設立された。
アントンは2016年6月19日、自家用車と自宅の門柱に挟まれる状態で死亡しているところを発見された。当時、車にはエンジンがかかっており、ギアはニュートラル状態とのことだったが、アントンの愛車の2015年式グランドチェロキーはFCAがリコール対象にしていた車種だった。アントンに通知が届いたのは死亡事故から一週間後だったと伝えられている。
アントンの両親は事故の責任がFCAにあるとして、不法死亡訴訟を起こしていた。