15歳の女優2人が熱演『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』予告到着

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押見修造の同名コミックを基にする映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』から、ポスタービジュアルと予告編が到着した。予告編には、15歳の女優2人が織りなす、瑞々しい青春模様の一部が捉えられている。
【写真】インタビューに登場した南沙良
高校1年生の志乃は、喋ろうとするたび言葉に詰まり、名前すら上手く言うことができずに笑い者になってしまう。ひとり過ごすなか、彼女はひょんなことから同級生の加代と友達になる。ギターが生きがいなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われ、バンドに誘う。それから、文化祭に向けて不器用なふたりの猛練習がスタート。コンプレックスから目を背けてきた志乃と加代は、互いに手を取り合いながら、小さな一歩を踏み出すのだが―。
予告編は、次世代を担う15歳の実力派女優2人の演技力の高さが垣間見えるものとなった。言葉が上手く話せない志乃を南沙良(『幼な子われらに生まれ』)が、音楽好きでコミュニケーションが苦手な加代を蒔田彩珠(『三度目の殺人』)が熱演している。加えて、萩原利久(『あゝ、荒野』)演じる同級生の菊地の存在が、2人の関係を揺さぶっていく様子も映し出される。また、南と蒔田が実際に猛練習して挑んだ歌とギター演奏では「あの素晴しい愛をもう一度」などの名曲も登場し、ノスタルジックに物語を彩っている。
解禁されたビジュアルは、志乃と加代が前を向き、笑顔で自転車に乗る姿を収めた爽やかなもの。ギターケースを背負う志乃の姿からは、音楽を通して加代との友情を深めていく様子がうかがえるが、菊地の苦悩や葛藤が感じられるような表情、そして志乃に寄り添う担任や母親などの姿からは、物語が一筋縄ではいかないことも予感できる。また「伝わらなくてもいい。伝えたいと思った」というコピーは、不器用ゆえのもどかしさと、それでも自分の想いを「伝えたい」という強い意志を感じさせるものとなっている。
映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、7月14日より全国順次公開。