1作目と同じ楽しみがある、現代的な作品に『ザ・プレデター』監督の新たな挑戦

これまでシリーズ3作とフランチャイズ5作が世に送り出されている伝説的作品『プレデター』。シリーズ最新作『ザ・プレデター』の公開を控え、シェーン・ブラック監督が本作での新たなチャレンジを明かした。
【写真】進化した“宇宙最凶”の戦士『ザ・プレデター』場面写真
ブラック監督は、シリーズ第1作『プレデター』(1987)で最初の被害者となった兵士ホーキンスを演じ、自身の監督作『アイアンマン3』(2013)を世界的大ヒットに導いた経歴を持つ。
『ザ・プレデター』について、ブラック監督は「新しいものを取り込んだよ。現代的にアップデートしたんだ。これまでとはちょっと違った感じで、地球上でプレデターが与えるインパクトに焦点を当ててそれを拡大していった」と、プレデターの脅威が広範囲の人類に及ぶ形で、物語に変化を加えたことを告白。
続けて、「本作では、政府機関がプレデターの襲撃に向けて軍備体勢を準備するレベルにまでなっている。プレデターたちが、もし、もっと大きな侵略プランを企てていたらという可能性についても追求していくよ」と、人類がプレデターの地球規模の攻撃に対策しているという、従来とは異なる設定への挑戦も明かした。
また、ブラック監督は「(シリーズ)1作目はまさにポップカルチャーで、あの代表的な作品と同じ楽しさを持つ現代を象徴するものを作りたかったんだ。ただのCGのオンパレードではないものをね」と、製作の目的をコメント。「CGと現実のモノのバランスがそのひとつ。『ジュラシック・パーク』が良い例なんだ。人が作った恐竜のアニマトロニクスが車の窓をのぞいたりしていた。だけどその恐竜が去っていく時に見えるのは、本物ではないCG。僕はこの映画でそういう手法を使いたかったんだ」と、観客によりリアルな映像に驚きながら楽しんでもらえるよう、本作で採用した手法を語っている。
主人公クイン・マッケンナを演じたボイル・ホルブルックは、「かなり役に立ったよ。何も目の前にない状態で想像しながら演技をするよりも、数十倍自然な演技ができた」と本作の演出を高評価。CIAをサポートする進化生物学者ケイシー・ブラケットを演じたオリヴィア・マンも「とても緊迫感があって、映画の世界に没頭することができたわ。私たちはリアルな演技ができたの。観客も血や内臓、破壊や死といった表現をより感じることができると思うわ」と、ブラック監督のこだわりが生んだ好影響を指摘している。
プレデターを知り尽くしたブラック監督の新たなチャレンジが明らかとなった本作。“宇宙最凶”の戦士プレデターの驚異的な進化と復活に期待が高まる。
映画『ザ・プレデター』は9月14日より全国公開。