『西郷どん』第35話、慶喜排除のため“戦の鬼”と化した吉之助

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NHK大河ドラマ『西郷どん』、今週放送の第35話「戦の鬼」では、「大政奉還」を断行した慶喜(松田翔太)の裏側に龍馬(小栗旬)の手引きがあったことを知った吉之助(鈴木亮平)は、龍馬と討幕をめぐり決裂。そんなとき、龍馬が惨殺される。鈴木は「それにより吉之助の信念はどう揺り動かされるのか…。“戦の鬼”へと深化していく過程をご覧いただきたいです」と語っている。
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龍馬が暗殺され、薩摩藩邸に現れたお龍(水川あさみ)は、吉之助に「あんたが殺した!」と怒りをぶつける。弟・信吾(錦戸亮)も戦の鬼と化していく兄に戸惑い反発する。
それでも吉之助は大久保(瑛太)とともに慶喜を排除するため「王政復古」のクーデターを決行する。
今回、鈴木が見どころの一つにあげるのが「『短刀一本あれば片がつく』という西郷さんの名言でも知られる」小御所会議のシーン。「第32回『薩長同盟』もそうでしたが、史実として伝わる有名なエピソードをどう印象的に表現できるか、ここでは、狡猾な手段を使えるようになった吉之助から“おそるべき覚悟”を感じていただけることを、僕としては大事にしました」と語っている。
先週放送の第34話「将軍慶喜」では、第二次長州征伐が始まり、幕府軍が有利と見られていたなか、長州は薩摩から入手した最新鋭の武器で奇襲を仕掛け、幕府軍を打ち破っていく。そのさなか、将軍・家茂が21歳の若さで亡くなり、慶喜は15代将軍の座につく。間もなく孝明天皇が崩御。吉之助と大久保は岩倉(笑福亭鶴瓶)と共に有力藩主たちで四侯会議を開き幕府をけん制しようとするが、慶喜の巧みな根回しにより、薩摩以外の諸侯は懐柔されていた。さらに慶喜はフランス公使・ロッシュと結び軍事支援を取りつける。その見返りに慶喜がフランスに薩摩を領地として差し出すことを検討していると知った吉之助は、ついに武力討幕を決意。そんな中、慶喜は大政奉還に踏み切る。その裏で龍馬が動いていたことを知った吉之助。大政奉還は一時的なものでまた権力を取り戻そうと考えているであろう徳川を武力で叩き潰すという吉之助に、龍馬は反対するが、吉之助は「慶喜の息の根を止める」と後には引かない、という内容だった。
NHK大河ドラマ『西郷どん』第35話「戦の鬼」は、NHK BSプレミアムにて9月16日18時、総合テレビにて20時放送。