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演技未経験の15歳を主役に抜てき 大森立嗣監督最新作『タロウのバカ』

映画

映画『タロウのバカ』主演に抜擢された15歳・YOSHI
映画『タロウのバカ』主演に抜擢された15歳・YOSHI

 映画『まほろ駅前』シリーズなどを手掛けた大森立嗣監督の最新作『タロウのバカ』の主人公を、演技未経験という15歳のモデル・YOSHIが演じることが発表された。YOSHIは「映画の完成が今から楽しみですが、とにかく、頑張ります!」と意気込んでいる。

【写真】大森南朋の兄でもある大森立嗣監督

 本作は、大森監督が脚本を手がけるオリジナル作品。一度も学校へ行ったことがない少年タロウを主人公に、国家や社会、家族など何も頼るものがないタロウが、ただただ“自由”に生きる姿をセンセーショナルなストーリーで描いていく。

 タロウ役を決めるに際して、大森監督はたくさんの俳優や若者を対象にオーディションを実施。なかなかイメージに合う若者と出会えない中、監督は以前から、その存在を気にかけていたYOSHIにアプローチ。YOSHIの持つ雰囲気と存在感に、監督は出会ってすぐ“彼が「タロウ」だ”と確信するにいたり、演技未経験の少年に白羽の矢が立った。

 そんなYOSHIは、インスタグラマーとしても活躍する15歳。中学生の時に、建築家でグラフィックデザイナーのヴァージル・アブローと出会い、彼が手掛けるブランド「OFF‐WHITE」のモデルをはじめ、「HELMUT LANG」「X‐GIRL」「NIKE」などのブランドでモデルとして活躍している。

 YOSHIは「この話を頂いたとき、台本の内容も強烈だったので、家族には最初は反対されたんですが、僕の気持ちとしては今回、興味本位でやってみる、って感じですね」とコメント。続けて「演技自体が初めてですが、不安よりも楽しみの方が大きいです。でも、一発目が主役となるとプレッシャーはすごいです」と語っている。

 一方、抜てきした大森監督はYOSHIについて「これまで映画をやってきてこんな子供を見たことがありません。私にとって彼は純粋な驚きでした」と振り返り、「彼の純粋な眼差し、未完成な体で駆け回る姿、叫び、笑い、涙する姿がこの映画に命を注ぎ込みます」と期待を寄せている。

 映画『タロウのバカ』は2019年公開。

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