倉科カナ、境遇が似ている役柄を演じ「私自身が救われました」

関連 :
女優の倉科カナが22日、都内で行わてた映画『あいあい傘』公開直前舞台挨拶に、共演の市原隼人、立川談春、原田知世、宅間孝行監督と共に出席。倉科は演じた役柄について自分自身と境遇が似ていることを明かし、「私自身、この映画に救われた部分がある」とその思いを語った。
【写真】倉科カナが思いを熱く語った『あいあい傘』公開直前舞台挨拶フォトギャラリー
本作は、宅間孝行監督が以前主宰していた劇団「東京セレソンDX」で2007年に上演された同名作品を、自らの手によって映画化したもの。倉科が演じるのは、25年間前に失踪した父を探すため、小さな田舎町を訪れた主人公・高島さつき。そこで出会う熱血漢のテキ屋・雨宮清太郎を市原、さつきの父・六郎を立川が演じるほか、原田が六郎と生活を共にしている茶屋の女将・松岡玉枝を演じている。
5年ぶりの主演映画となった倉科は「早くたくさんの人に見ていただきたい、そう思うくらい自信のある作品です」と語り、公開が待ちきれない様子。
宅間監督は、舞台版を書いた当時は自身が結婚したタイミングだったこともあり、「夫婦や家族、親子、そういうことをテーマとして物語の中に散りばめている作品」と語り、倉科のことを「さつきとすごくリンクしている」とはまり役だったことを明かした。倉科もこの作品の役柄について「私の演じたさつきちゃんが、ちょっと私と境遇が似てまして。私自身にある“しこり”のようなものを、糧として演じられる役柄でした。私自身もこの映画に、個人的な思いですけど、救われた部分があります」と、熱い思いを語っていた。
一方、司会者から「役柄がぴったり」と太鼓判を押された市原は、「ずっと昔から知っていたかのような空気感で撮れたので、すごく僕も皆さんに会うのが楽しみでした。長回しで6分半くらいの重要なシーンがあるんですけど、居酒屋で撮った後、そのメンバーでそのまま開店を待って、閉店まで飲みました」と撮影秘話を披露。すると、その場にいなかったという談春が「開店前から閉店までいるって、店でこんな迷惑な客いないよ? 倉科カナと市原隼人だからいいけど、浅草だったら鼻血がでるほどひっぱたかれますよ?」とコメント。
ところがその発言に倉科が「でもあれ、浅草のお店でしたよ?」と明かし「浅草かい!」と談春が崩れ落ちるという一幕もあった。
映画『あいあい傘』は10月26日より全国公開。