湯浅政明監督の新作はサーフィン女子の恋物語『きみと、波にのれたら』

アニメーション監督の湯浅政明が28日、開催中の第31回東京国際映画祭・特集上映「アニメーション監督 湯浅政明の世界」内で行われた映画『夜明け告げるルーのうた』舞台挨拶&新作発表イベントに出席した。湯浅監督は新作『きみと、波にのれたら』の内容について明かした。
【写真】湯浅政明監督の新作映画『きみと、波にのれたら』ビジュアル ほかイベントの模様
イベントでは湯浅監督が、2017年に公開した『夜明け告げるルーのうた』について振り返ったほか、新作のタイトル『きみと、波にのれたら』を発表。長編のラブストーリーで、現在は2019年初夏の公開に向けて鋭意制作中だという。
内容を聞かれた湯浅監督は「大学生になったばかりの、ほぼ高校生のサーフィンが好きな女の子と、消防士の青年のラブストーリー。たぶん、僕の中では最もシンプルなお話となっています。ルーよりも、ちょっと(年齢が)上の方(観客)たちにも見ていただけるような(作品)」と紹介した。
サーフィン好きの女の子の名前は「向水ひな子(むかいみず・ひなこ)」で、消防士の青年は「雛罌粟港(ひなげし・みなと)」という。湯浅監督はボイスキャストは明かさなかったが、「(物語は)すごく意外なところから始まるかもしれないですね。でも、最終的には満足していただける感じに。スペクタクルもあるし、ドラマの盛り上がりもある話に」と説明した。
壇上でビジュアルもお披露目された『きみと、波にのれたら』。湯浅監督は「(ひな子は)サーフィンが得意だけど、なかなか人生の波に乗れないという風な。何でもうまくやっているような彼(港)がいて、(お互いに)好き合うんですけど、いろいろな秘密があったり」と説明。「世の中に対して自信のない女の子が、彼(港)と一緒に波に乗れたら。彼も、彼女を波に乗せてあげられたらという風なところがストーリーになっています」と白い歯を見せていた。
なお、今回のイベントにはMCとして笠井信輔アナウンサー(フジテレビ)も登壇した。
映画『きみと、波にのれたら』は2019年初夏全国公開。