有村架純『中学聖日記』 ドラマの醍醐味「再会」で、より面白く

女優の有村架純主演のドラマ『中学聖日記』(TBS系/毎週火曜22時)の第6話が13日に放送された。この回から物語は3年後の2018年となり、一気に話が加速してきた。
【写真】第6話では18歳に成長した晶(岡田健史)が登場「かっこいい!」と反響があった
晶(岡田健史)の前から姿を消した聖(有村)は、勝太郎(町田啓太)とも別れ、千鶴(友近)と同じ小学校で教師を続けていた。
だが聖は、教師仲間の野上(渡辺大)と訪れた雑貨市で、晶の姿を見かけてしまう。あれから3年、高校生になり、大人びた彼の表情に目が離せない聖。晶も視線を感じ、その方へ目をやるが、直前、聖はその場から走り去る。慌てて追いかける野上は、2人の間に何かを感じ取る。
ある夜、居残った職員室で、野上は、以前雑貨市で見かけた「彼」のことを切り出した。すると聖は目に涙を浮かべながら、消せない過去を語る。思わず野上は…。
一方、晶は、中学時代のクラスメート・るな(小野莉奈)と同窓会で再会し、聖のことを「忘れさせてあげる」と言われ…。
前回までは中学教師と教え子という1方向の物語だったが、この回から「教員(聖&野上)」、「同級生(晶&るな)」、「上司と部下(勝太郎&吉田羊演じる原口)」という、3方向の恋愛模様が同時スタート。これまでどこに共感していいか、ややモチベーションが定まらなかった視聴者も、この3つの恋愛模様の中で自分に思い当たる「関係性」を見つけることができたに違いない。
だが何といっても、晶と聖がまがりなりにも再会したことは、のちの展開に大きく影響してくることだろう。「再会」はやはり恋愛ドラマに欠かせないキーワードなのだ。
だが、再び出会ってしまったのはそれだけではなかった。晶の母・愛子(夏川結衣)が、聖がいまだに教師を続けていることを知ってしまったのだ。ラストシーンで「あの人、あんな騒ぎ起こしてまだ先生やってるなんて。許されるの、こんなこと…」と怒りに燃えていたが、個人的には夏川の暴走ぶりに期待したいところだ。(文:塚田均)