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小栗旬が太宰治を演じる、蜷川実花監督『人間失格』製作決定

映画

映画『人間失格』ビジュアル
映画『人間失格』ビジュアル(C)2019 『人間失格』製作委員会

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 俳優の小栗旬と映画『さくらん』『ヘルタースケルター』の蜷川実花が初タッグを組み、作家・太宰治の代表作を映画化する『人間失格』の製作が発表された。小栗は「今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております」とコメントを寄せている。

【写真】「小栗旬」フォトギャラリー

 累計1200万部以上の売り上げを誇る『人間失格』は、太宰が死の直前に発表した遺作。本作ではその誕生秘話を、太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実を基にしたフィクションとして初めて映画化する。正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ちながら、自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げた太宰。その恋と生涯を、膨大なリサーチを経て、蜷川ならではの新解釈とビジュアルで描き出す。

 蜷川監督と初タッグを組む小栗は、役作りのために短期間で大幅な減量を行ったという。「お話を頂いたのはずいぶん前のことだったと認識しております。悩みました。この文豪を自分を通して産み出すことが出来るのだろうか。自分がこの人生を生きることは出来るのだろうか。しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました」と回想。そして「私という人間から見えてくる太宰治という凄絶な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。お楽しみに」とも語っている。

 太宰の圧倒的な色気と才能に惹かれ、クリエイターとしても深い共感を覚えるという蜷川監督は、「太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついた時からこの役を出来るのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました。スターである彼にしか見ることの出来ない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。魂を賭けた芝居に毎日震えています。これをやるための今までの人生だね、と2人で話しています。ご期待下さい」と、並々ならぬ思いで撮影に挑んでいることを明かしている。

 本作は11月上旬にクランクイン、12月中旬にクランクアップ予定となっている。

 映画『人間失格』は2019年全国公開。

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