黒澤明監督作『羅生門』、スピルバーグの製作会社がテレビドラマ化

世界的に評価された黒澤明監督の1950年作『羅生門』が、ハリウッドでドラマ化されることが判明した。スティーヴン・スピルバーグ監督の製作会社アンブリン・パートナーズのテレビ制作部門であるアンブリテンTVが発表したと、comingsoon.netなどの海外メディアが報じた。
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黒澤監督の『羅生門』は芥川龍之介の短編小説『薮の中』と『羅生門』をベースに、黒澤監督が橋本忍と脚本を執筆。平安時代を舞台に、侍の殺人事件をめぐり、目撃者と侍の妻、盗賊、侍の霊がひょう依したという巫女が、異なる視点で証言するさまを描く。
テレビドラマシリーズは10話構成のミステリードラマになるという。詳細は明らかにされていないが、1つの事件をめぐり、登場人物がそれぞれの視点で物語を語ることで、同じ事件でも同じ現実が浮き彫りにならないことを掘り下げていくという。
海外ドラマ『ジ・アメリカンズ』のダリル・フランク氏やジャスティン・ファルヴェイ氏、映画『ザ・アウトロー』のマーク・キャントン氏らが製作に名を連ねる。キャストや撮影時期は不明。さらなる続報に注目したい。