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南沙良、不登校の少女に 3作目の主演映画『もみの家』製作決定

映画

 モデルで女優の南沙良が主演を務める映画『もみの家』が2020年春に全国順次公開されることが発表された。

【写真】映画『もみの家』フォトギャラリー

 本作は、心の悩みから不登校になってしまった少女が、問題を抱えた若者を受け入れ自立を支援する施設「もみの家」での出会いや経験を通じて成長していく姿を描く。主演はこれで3作目となる南が、実年齢と同じ16歳の少女役を熱演。また、問題を抱えた若者を受け入れ自立を支援する施設「もみの家」の経営者・佐藤泰利を緒形直人、泰利の妻・恵を田中美里がそれぞれ演じる。メガホンをとるのは、監督デビュー作『真白の恋』で第32回高崎映画祭 新進監督グランプリなどを受賞した坂本欣弘。前作からタッグを組む脚本の北川亜矢子と共に、再びオリジナル脚本の映像化に挑む。

 心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る「もみの家」に、16歳の本田彩花(南)がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され、うつむきながらやってきた彩花に、「もみの家」の主・佐藤泰利(緒形)は笑顔で声をかけた。「よろしくな、彩花」。周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々を過ごす中で感じ取った大切な何かに突き動かされ、彩花は少しずつ自らの気持ちと向き合あっていく…。

 坂本監督の前作同様、今作も監督の生まれ育った富山でのロケを敢行し、春夏秋冬それぞれの季節と人間模様を実際に1年間かけて撮影中。既に大半を撮影し終え、今春にクランクアップの予定だ。

 「私が演じる彩花はきっと何かを強制する空気を窮屈に感じていて、自分で自分にロープを巻いているんだな、と思いました」という南。「撮影の初めの頃は、ずっと出口のないトンネルを歩いている気分でした。お芝居ができる嬉しさと同時に、彩花に対して少し近親憎悪に似た感情が生まれて、足並みを合わせていくのが大変でした。ですが一年を通し、自然に恵まれた環境の中、出会いと別れの眩しさや無数の刹那を強く感じ自分の中に取り込んでいくことで、自分も変化することがあると思えるようになりました」と撮影を通じた自身の変わりようを振り返る。

 坂本監督は「主人公彩花と『もみの家』のメンバーのみんなの一年という時間がこの映画の中にしっかりとした息遣いとして映し出されています。そして彩花の繊細な感情を南さんが見事に演じてくれ、とても優しい温かい映画になると思います」としている。

 映画『もみの家』は2020年春、全国順次公開。富山県では先行公開予定。

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