『なつぞら』草刈正雄の名演にネット感動「涙が止まらない」

広瀬すず主演のNHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合/月曜~土曜8時ほか)の第1週「なつよ、ここが十勝だ」(第4回)が4日に放送され、ヒロインなつ(粟野咲莉)に泰樹(草刈正雄)が語りかけるシーンに、ネット上には「名言」「涙が止まらない」と感動の声が続々と寄せられた。
【写真】泰樹(草刈)がなつ(粟野)に語りかけるシーンほか『なつぞら』第4回フォトギャラリー
『なつぞら』は第二次世界大戦後、北海道・十勝からアニメ制作を夢見て上京し、アニメーターを目指して成長していくヒロイン・奥原なつ(広瀬)の姿を描くヒューマンドラマ。
泰樹に連れられ、なつは帯広の闇市にやってきた。そこで泰樹は、両親を亡くし戦後の東京で必死に生き抜き、きょうだいと離れて、北海道にやってきたなつの境遇を知る。2人が向かったのは菓子屋・雪月。ここでなつは、とよ(高畑淳子)、雪之助(安田顕)と妙子(仙道敦子)と知り合う。
反響が多数寄せられたのは、菓子職人の雪之助が、泰樹が持参した卵と牛乳でつくったアイスクリームを、泰樹となつが店先で食べるシーン。ここで草刈演じる泰樹はなつに「それはお前が搾った牛乳から生まれたものだ。よく味わえ」と労いの言葉を語る。
そして「ちゃんと働けば必ずいつか報われる日が来る。報われなければ働き方が悪いか働かせる者が悪いんだ。そんなとこはとっとと逃げ出しゃいいんだ」と続け、「だが一番悪いのは、人がなんとかしてくれると思って生きることだ。人は人を当てにする者を助けたりはせん。逆に自分の力を信じて働いていればきっと誰かが助けてくれるもんだ」と語りかける。
泰樹を真っ直ぐに見つめ、話に聞き入るなつに泰樹はさらに続ける。「お前はこの数日、本当によく働いた。そのアイスクリームはお前の力で得たものだ。お前なら大丈夫だ。だからもう無理に笑うことはない。謝ることもない。お前は堂々としてろ。堂々とここで生きろ。いいな」。なつは泰樹の言葉を思わず涙を流してしまうのだった。
草刈の抑制の利いた、愛情深く語りかける名演に視聴者からは反響の声が殺到。「名言」「涙が止まらない」「心にしみる」などの声が相次いだ。