『ヤヌスの鏡』、34年ぶりに映像化 主演に桜井日奈子
宮脇明子作の人気漫画で、1985年に杉浦幸主演でドラマ化された『ヤヌスの鏡』が、女優の桜井日奈子を主演に迎えて34年ぶりに再びドラマ化されることが分かった。フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて8月から配信予定。
【写真】『ヤヌスの鏡』衣装やメイクに注目! 桜井日奈子演じる不良少女ユミ ほか場面写真
本作は、厳格な家庭に育つ優等生の高校生・小沢裕美が、ある時、厳しい祖母に閉じ込められた納戸の中で、鏡台を見つけたことをきっかけに“ユミ”という全く別の人格を持った不良少女に変貌してしまう姿を描く。原作漫画は1981~82年に「週刊セブンティーン」にて連載された。
85年版のドラマでは「古代ローマの神・ヤヌスは、物事の内と外を同時に見ることができたという。この物語は、ヤヌスにもう1つの心を覗かれてしまった少女の壮大なロマンである。もし、あなたに、もう1つ顔があったら…」というナレーションも話題を呼び、人気となった。
主人公・ヒロミは厳格な家庭に育ち、幼い頃から祖母の貴子に厳しく教育されてきた。特に異性との交友については厳しく、交際などもってのほか。しかし、ヒロミも普通の女子高生と同様に恋をし、ひそかに生徒会長の進藤に憧れていた。あるとき、進藤の存在が貴子に知られ、激怒した貴子は納戸にヒロミを閉じ込めてしまう。その納戸で見つけた古い鏡台の引き出しの中には、口紅や香水、さらに母・由起子の破れた写真が…。動揺したヒロミは誤って香水を床に落としてしまう。すると、幼いヒロミが鏡台に映った自分に話しかけている姿を見て、過去の記憶がフラッシュバックし、気を失う。気がつくとヒロミは全く違う人格のユミに入れ替わっていて…。
桜井は、大人しい優等生・ヒロミ、夜の繁華街に現れる不良少女・ユミという正反対の人格を演じ分ける難しい役どころに挑戦。今まで演じてきた役柄は優等生のヒロミに近い役柄が多く、ユミのような不良役やアクションシーンも見どころとなる。
桜井は「ユミの何にも動じない余裕と強さを表現するにはどうすればいいのか、強がりに見えないように気をつけました。衣装やメイクが特徴的なので、2人のスイッチの切り替えはそういったことで助けていただきました」と役作りについてコメント。
続けて「大人しい優等生でいようとするヒロミと対照的なユミの、それぞれの気持ちに寄り添うことは難しくはなかったです。誰でも多面をもっていると思います。それは、理性がきちんと働く普通の人でも少なからず心のバランスを保つのに必要だし、多面であって当たり前なのかもしれないな、と改めで思いました」と話している。
FODオリジナル連続ドラマ『ヤヌスの鏡』は、動画配信サービスFODにて8月より配信予定。