怪しさ満点の椎名桔平…園子温監督『愛なき森で叫べ』ティザーキーアート&特報解禁
俳優の椎名桔平が主演し、園子温が監督・脚本を務めるNetflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』より、ティザーキーアートと特報映像が解禁された。椎名扮する“最狂の詐欺師・村田”が不気味に微笑む狂気の世界が映し出される。
【写真】『愛なき森で叫べ』椎名桔平演じる最狂の詐欺師“村田”ほか場面写真
本作は、実際の猟奇的殺人事件からインスパイアされた、狂気と愛憎が渦巻くサスペンス・スリラー。世界中でまん延している猟奇的殺人事件の被害者の姿、そして彼らが加害者に転じてしまう人間社会の恐ろしさと闇をあぶり出す。
舞台は1995年。上京したばかりのシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)とフカミ(長谷川大)に声をかけられ彼らの自主映画制作に参加。そしてジェイたちの知人で、高校時代にクラスメイトが交通事故で急逝するという事件から未だ逃れられずにいた妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に出演を依頼する。
世間では銃による連続殺人事件に震撼していたある日、美津子に村田(椎名)という男から電話がかかってくる。冷酷な天性の詐欺師の村田は「10年前に借りた50円を返したい」という理由で美津子を呼び出し、巧みな話術とオーバーな愛情表現で彼女の心を奪っていく。一方、自身の姉も村田に騙されていた妙子によって村田の本性を知ったシンたちは、彼を主人公にした映画を撮り始める。やがて村田は、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり始める…。
解禁されるティザーキーアートは、血糊が飛び散る撮影現場シーンを切り取ったもの。これが『愛なき森で叫べ』の撮影シーンなのか、それともシンたちが撮る村田を主人公にした映画なのか、虚構と現実が入り混じるデザインとなっている。
特報では、結婚詐欺の標的を探す村田が女子校の卒業アルバムを元に美津子に電話をかけるシーンからスタート。そして、真っ赤なスポーツカーに真っ白なスーツで現れ、出会った途端にプロポーズをするという怪しさ満点の村田が映し出される。最後は「美津子、こっちにおいで」とささやく謎の女性の声で締めくくられる。
なお、本作はシッチェス・カタロニア国際映画祭2019の「ニュー・ビジョンズ部門」への正式出品が決定し、ワールドプレミアとして上映される。
Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』は10月11日より全世界配信予定。