『アナと雪の女王2』4DX版、鳥肌ものの臨場感でエルサの歌声&氷の力が最大化!

興行収入255億円超え、大ヒットした『アナと雪の女王』の続編である『アナと雪の女王2』は、先週22日に公開が開始され、週末の映画動員ランキングでは1位を獲得。前作から5年を経て「ついに!」という期待の気持ちを胸に、公開と同時にスタートした4DX版を鑑賞してみた。
【写真】2人の運命を変える冒険の始まり…『アナと雪の女王2』フォトギャラリー
アレンデール王国の女王となったエルサは、アナやクリストフ、そしてオラフたちと平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、エルサにだけ聞こえる不思議な“歌声”が届くようになる。エルサは自らの魔法の力の秘密を解き明かすために、アナはそんなエルサを守るために、姉妹は“歌声”に導かれ、未知なる旅に一歩を踏み出す。それは、2人の運命を変える驚くべき冒険の始まりだった…。
今回鑑賞した4DX版は、最新の体感型映画上映システム。モーションシート(座席)が、映画のシーンに合わせて前後&上下左右に激しく動いたり、雨や嵐のシーンでは水が降り、雷鳴のときには劇場全体がフラッシュするなど、エモーショナルな特殊効果により、体全体で映画を楽しめる。
前作の大ヒット要因のひとつに、エルサが歌う「Let It Go~ありのままで~」があったが、本作でも、エルサが美しい歌声を披露してくれる。冒頭、不思議な声の正体を探るべく、エルサがさまようシーンでは心の声を訴えるように歌が始まる。
そのシーンでは、エルサが城から飛び出し、夜の自然を舞うように歌う。夜の帳に浮かび上がる、広大な美しい自然、エルサの作り出す光輝く氷、音楽の高まりに合わせて、モーションシートがときに小刻みに、そして大胆に揺れ、観客の心をエルサと一体化するかのように動く。
さらに雪、フラッシュ、バブルの演出も加わり、魅惑の世界『アナと雪の女王2』の入り口に立った喜びを味わせてくれるのだ。
いざ冒険が始まると、エルサたちはある森に入り込む。その瞬間、劇場内には胸がスッとするような、どこか懐かしい森林浴の香りに包まれる。同時に足を踏み入れた感覚になれる4DXならではの演出にテンションを上げていると、つかの間、招かれざる客を撃退しようと、あるモノが攻撃をしかけてくる。
攻撃とともに、森の至る所に炎が燃え上がるシーンでは、エルサが素早く氷を飛ばし消していく。その際、座席の首元から吹かれる熱風から炎がリアルに感じられ、ほのかな温かさを、同じく首元からのエアショットがすぐさまシュッと出る。さらに短くキレのあるモーションも手伝い、劇場の世界を飛び超えるリアリティをもたらす。
圧巻は、予告編にも登場した、エルサが荒れ狂う海を渡ろうとする場面。座席にも容赦なくミストが飛び散り、激しいしぶきをリアルに体感できる。海を凍らせて猛烈な勢いで進もうとするエルサに、さらに容赦なく波が襲いかかる展開では、座席から次々と吹き出る水や風の効果が最大限に演出され、この上ない臨場感にグッと力が入ってしまうほどだ。
本作の4DXでは、エルサの持つ「氷を自由自在に操る能力」が、森や海のシーンで、より効果を感じられる。当然ながらストーリーを盛り上げるという本来の役割も十二分に果たしているので、世界観により浸れることができるだろう。(文:赤山恭子)
映画『アナと雪の女王2』4DX版は、全国上映中。