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御年91歳の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー、集大成映画で自身の“サイコマジック”技法を解明

映画

映画『ホドロフスキーのサイコマジック』ポスタービジュアル

映画『ホドロフスキーのサイコマジック』ポスタービジュアル(C)SATORI FILMS FRANCE 2019 (C)Pascal Montandon‐Jodorowsky

 2月17日に91歳を迎えた、鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督の新作で集大成的映画『ホドロフスキーのサイコマジック』が、4月24日より公開されることが決定。併せて、予告とビジュアルが解禁された。

【写真】映画『ホドロフスキーのサイコマジック』場面写真

 ホドロフスキー監督は、1929年、チリ生まれ。映画監督、詩人、舞台演出家、コミック作家として活動しながら、タロットや禅、瞑想などにも積極的に取り組み、世界中に熱狂的なファンを抱える。1970年製作の監督作『エル・トポ』で、ジョン・レノンやアンディ・ウォーホルらから熱烈に支持され、その後も『ホーリー・マウンテン』(1973)、『サンタ・サングレ/聖なる血』(1989)を発表し、カルト界の巨匠としての確固たる地位を築いた。

 「サイコマジック」とは、ホドロフスキー監督自身が考案した心理療法。ドイツの精神分析学者エーリッヒ・フロムと共に精神分析を学んだホドロフスキーは、自身をフロイトと対置した上で、「サイコマジック」は科学を基礎とする精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーであると語る。

 本作では自身のこれまでの作品での映像表現が、いかに「サイコマジック」という技法によって貫かれているかを解き明かしていく。実際にホドロフスキーのもとに悩み相談に訪れた10組の人々が出演し、「サイコマジック」がどのように実践され、作用しているのかを描くほか、本作後半で社会的な実践「ソーシャル・サイコマジック」を展開する様子は観る者を圧倒する。

 「サイコマジック」についてホドロフスキー監督は「私にとっては、サイコマジックはアートである。惜しみなく与えることは歓びのためにやっているんだ。私は、グルでもないし、医者でもない。アーティストだ。アートが人を癒すことができると証明しようとしているんだ」と語っている。

 予告には、「“サイコマジック”とはホドロフスキーが考案した心理療法である」という言葉に続き、実際にホドロフスキー監督が悩む人々に対して「“言葉”ではなく“行為”で、人々の無意識に訴えかけ、遮るものを解き放ち、癒しを行う」様子が次々と映し出されていく。後半では監督の過去の作品の映像も流れ、「ホドロフスキーの映画は全て“サイコマジック”だった」という言葉が添えられている。

 ビジュアルは、コラージュアーティストの河村康輔氏が手掛けたもの。ホドロフスキーの過去作をコラージュした背景に、ホドロフスキーのポートレイトが配された、まさにホドロフスキー尽くしのデザインとなっている。

 映画『ホドロフスキーのサイコマジック』は4月24日より全国順次公開。

映画『ホドロフスキーのサイコマジック』予告

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