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井筒和幸監督コメント付き! 昭和の熱量とヒリヒリ感あふれる『無頼』予告編解禁

映画

 俳優の松本利夫(EXILE)、女優の柳ゆり菜らが出演する、井筒和幸監督の8年ぶりの新作映画『無頼』より、井筒監督自らのコメント映像付き予告編が解禁された。

【写真】はみだし者たちの戦後史『無頼』場面写真

 本作は、映画『パッチギ!』『黄金を抱いて翔べ』など、社会のあぶれ者、はみ出し者を、冷徹かつ共感に満ちた視線で描き続けてきた井筒監督の真骨頂にして集大成とも言える、もう1つの戦後史。敗戦直後の動乱期から所得倍増、奇跡の高度経済成長、政治の季節とオイルショック、さらにはバブルの狂騒と崩壊まで、激しく変転を続けた昭和という時代が、世間という“良識の監獄”の外側で生き抜いたヤクザ者たちの群像劇を通して描かれる。

 松本、柳のほか、木下ほうか、ラサール石井、升毅、小木茂光、隆大介、外波山文明、フォークシンガーの三上寛、日本屈指のドラマーとして名高い中村達也が脇を固め、さらにはオーディションで選ばれた総勢300人もの俳優陣が登場する。

 予告編の冒頭にはウェブ限定で井筒監督が登場し、「8年ぶりの監督作品がついに完成しました。総勢400余名の俳優たちが演じる社会のはみ出し者たち、あぶれ者たちを通して、戦後の日本の姿を撮り上げました」「これは監督としての集大成になります」と30秒にわたり語った後、両手でピースサイン。続く本予告編は、井筒監督が「あの時代の熱量やヒリヒリした感覚を今の人たちにも感じてほしい」とこだわり抜いて自ら編集した映像で、歌手の泉谷しげるがナレーションを担当。泉谷の歌う主題歌「春夏秋冬」もバックに流れる。

 太平洋戦争に敗れ、貧困と無秩序の中に放り出された日本。焼け跡から立ち上がった大衆は、高度経済成長のもとで所得倍増を追い、バブル崩壊まで欲望のままに生きて、昭和が去ると共に勢いを止めた。理想の時代から、夢の時代、そして虚構の時代へ。誰もが豊かさを欲する社会の片隅で、何にもひるむことなく、たった一人で飢えや汚辱と闘い、世間のまなざしに抗い続けた“無頼の徒”がいた。やがて男は一家を構え、はみだし者たちを束ねて、命懸けの裏社会を生き抜いていく―。

 映画『無頼』は12月より全国順次公開。

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