河瀬直美監督『朝が来る』公開延期が決定 コメント到着

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女優・永作博美がヒロインを演じる河瀬直美監督の最新作で、6月5日より公開予定だった映画『朝が来る』が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開延期となることが決定した。
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新たな公開日は未定。購入済みのムビチケ前売券は、延期後の公開でも使用できる。
河瀬監督は延期決定を受け、「まずは、コロナウィルスの感染拡大に伴う皆様の生活が一刻も早く元の状態に戻りますように。そして安心安全な状況で出来るだけ早く映画館に人々が足を運べる状況になることを願っています」とコメント。
さらに、「去年の今頃、『朝が来る』の世界で俳優たちは役を積み、そこで生きていました。それと同じにスタッフもその人生の旅を共にしていました。今年、ようやく皆さんの前に彼らの生きた時間を観ていただけることを楽しみにしていましたが、止むを得ず『延期』ということになりました。今は皆で一致団結してコロナを終息に向かわせ、人々が垣根なく触れ合える時間を取り戻せますように。それは、『朝が来る』で描いた『光』の先の世界にも通じていると思っています」と記した。
直木賞作家・辻村深月による同名のベストセラー長編を実写化する本作は、実の子を授かることがかなわず、特別養子縁組という手段を選んだ夫婦と、中学生で妊娠し、子どもを手放すことになった幼い母の、それぞれの人生を丹念に描くミステリー作品。
心から望みながらも、実の子を授かることができなかった栗原夫妻の妻・佐都子役を永作、夫の清和役を井浦新がそれぞれ演じる。また、望まぬ妊娠をしてしまった少女・片倉ひかり役を蒔田彩珠が務める。