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小栗旬主演舞台『ジョン王』公演中止 演出・吉田鋼太郎「残念です」

エンタメ

 6月8日より彩の国さいたま芸術劇場のほか名古屋、大阪で順次上演予定だった、俳優・小栗旬主演の舞台『ジョン王』が、新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せない状況を踏まえ、全公演を中止することとなった。

【写真】『ジョン王』の衣装でインタビューに登場した小栗旬

 キャストの一人で演出も担当した吉田鋼太郎・彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督は「このひと月、僕達キャスト、スタッフ、プロデューサー全てのジョン王メンバーはパドックでゲートがオープンする瞬間を待つ競走馬のようでした。でも今回ゲートは開きませんでした。そして幾ステージかをやはり中止せざるを得なかった前公演『ヘンリー八世』の雪辱を大いに果たす意気込みだったのですが、それも叶いませんでした。残念です。残念ではありますが気を取り直して又前を向いて準備をします。必ず近い将来、極近い将来『ジョン王』も『ヘンリー八世』も上演しようと思っています」とのコメントを発表した。

 彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾となる本作は、英国史上最も悪評の高い王とされるジョンの治世の時代を描いた歴史劇。小栗が生命力とユーモアにあふれ、世の中をシニカルに見つめる若者“私生児”を主演として演じるほか、タイトルロールの“ジョン王”役を本シリーズ常連の横田栄司、ジョン王が敵対する“フランス王”役を吉田が演じる予定だった。

 彩の国シェイクスピア・シリーズは、1998年のスタート以来、芸術監督を務めた故・蜷川幸雄さんのもとで、国内外に次々と話題作を発表。2017年12月、2代目芸術監督に就任した吉田が演出する『アテネのタイモン』でシリーズが再開され、2019年2月に『ヘンリー五世』を上演。2020年2月には第35弾『ヘンリー八世』の上演が始まったものの、新型コロナの影響で同月末以降の公演が中止となっていた。

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