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『赤い闇』A・ホランド監督、次期ボンド役候補ジェームズ・ノートンの演技を絶賛

映画

映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』の(左から)ジェームズ・ノートン、アグニェシュカ・ホランド監督、ピーター・サースガード
映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』の(左から)ジェームズ・ノートン、アグニェシュカ・ホランド監督、ピーター・サースガード(C)Erik Weiss

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アグニェシュカ・ホランド

ジェームズ・ノートン

ピーター・サースガード

 スターリン体制下のソ連に命がけで立ち向かった英国人ジャーナリストの実話を描く映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』より、次期ジェームズ・ボンド役ともうわさされる主演のジェームズ・ノートンと、共演のピーター・サースガード、そしてアグニェシュカ・ホランド監督の3ショット写真が解禁された。

【写真】2人のジャーナリストを写した『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』新場面写真

 本作は、秘密主義の独裁国家・ソ連に潜入した実在の英国人ジャーナリスト、ガレス・ジョーンズが、その“偽りの繁栄”を暴こうと命をかけて闘う様を描く。ジェームズが主人公ジョーンズ役、ピーターがニューヨーク・タイムズ紙モスクワ支局長ウォルター・デュランティ役を演じる。メガホンを取ったのは、映画『太陽と月に背いて』『ソハの地下水道』などで知られるポーランド出身のアグニェシュカ・ホランド監督。

 解禁された3ショットは、本作がコンペティション部門に出品された2019年ベルリン国際映画祭で撮影されたもの。柔らかで紳士的な雰囲気のジェームズと、スーツの胸元を開け“大人の色気”全開のピーターの間で、ホランド監督が自身の両手を握りしめ笑顔で写真に収まっている。

 主人公ジョーンズを演じたジェームズについて、ホランド監督は「演技のテクニックがものすごくさりげない」と評する。編集の段階になり、初めてジェームズの細かいしぐさやそれに込められた意図に気づいたといい、「もちろん現場で演技を見ているけど、あまりにも緻密で計算されているから、実際に編集し始めるまでわからなかったの」と明かした。

 ジェームズは作品について「一般的にあまり知られていないこの物語を聞かされた人たちは、“なぜ知らなかったのか”と驚くことだろう。ガレスは希有(けう)の存在だし、彼が目の当たりにしたことも歴史上類を見ない。信じがたい話だよ。飢餓の実態をウェールズ出身の記者がひとりで暴いたなんて」と話した上、映画出演の決め手になるのはキャラクターの人物像だとしている。

 「複雑で理解しがたい人物に惹かれることが多い」と話すのは、スターリンを擁護した大物記者デュランティを演じたピーター。「私が演技をするうえで重要視しているのは、その人物の納得できない態度を理解すること。デュランティの場合も同じだ。彼はなぜ長期間にわたって“その闇”を否定し続けたのかが疑問でね。そう考えるうちに興味を持ったんだ」と話す。そしてデュランティのような人物は現代、特に権力者の近くにいる人たちに多いとも話し、「これは世界共通の話で、アメリカは確実に当てはまる。だから我々は読む記事を慎重に選ぶ必要があるんだ」と語った。

 新たに2枚の場面写真も公開された。ジョーンズがタイプライターに向かう姿と、デュランティがパーティーの参加者たちとグラスを手に乾杯する姿を写しており、同じジャーナリストでも立場の異なる2人が、どのように関わっていくのかにも注目だ。

 映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』は8月14日より全国公開。

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