音楽ドキュメンタリー映画が熱い! リアム・ギャラガーの成功と挫折や伝説の音楽レーベル創設者に初密着も

今年の8月&9月は、音楽ドキュメンタリー映画がめじろ押し。イギリスの伝説的ロックバンド・オアシスのメンバーだったリアム・ギャラガーの、オアシス時代からソロミュージシャンとして復活するまでの姿にフォーカスした作品、世界の音楽に影響を与え続けている音楽レーベル“モータウン”創設者が伝説を作るノウハウを初めて語る作品など、8月&9月に公開される注目の洋画5作品を紹介しよう。
【写真】成功と挫折を描く『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』 場面カット集
■『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』(9月25日公開)
リアム・ギャラガーが、オアシス時代からソロミュージシャンとして復活するまでの姿を10年にわたり撮影したドキュメンタリー。2017年に出演した「グラストンベリー・フェスティバル」などでの圧倒的なライブパフォーマンスのほか、オアシス解散のきっかけとなった兄ノエルとの確執、ソロデビュー・アルバム『アズ・ユー・ワー』のレコーディング現場などの裏側も収めている。リアムの父親の顔が垣間見える、3人の子供とのやり取りも見どころだ。
■『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』(公開中)
数多くの音楽ジャンルに影響を与えたインディアン・ミュージックの真実に迫るドキュメンタリー。1958年にリリースされ、その存在なくしてはパンクもメタルも生まれなかったと言われるリンク・レイの「ランブル」。これに代表されるインディアン・ミュージックが、いかに後続の音楽に影響を与えたのか、またいかにないがしろにされてきたかを解き明かしていく。その影響や素晴らしさを語るインタビュー映像には、自らも先住民の血を引くザ・バンドのロビー・ロバートソンや、ブラック・アイド・ピーズのタブーをはじめとした豪華な面々が集結。そのほか、ジミ・ヘンドリクス、チャーリー・パトン、ボブ・ディランらの秘蔵映像も収めている。
■『真夏の夜のジャズ 4K』(8月21日公開)
1958年に開催された、アメリカ・ジャズ界最大の音楽フェスティバル「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」の模様を映したドキュメンタリー。日本公開60年を記念して、4Kのあざやかな映像でリバイバルされた。「ジャズの父」とも呼ばれる20世紀を代表するジャズ・ミュージシャンのルイ・アームストロングや、ジャズ界有数の作曲家として多くのミュージシャンに多大な影響を与えたセロニアス・モンクなど伝説のミュージシャンが続々登場。演奏シーンだけでなく、それを楽しむ観客のお洒落なファッションも見どころだ。
■『マイルス・デイヴィス クールの誕生』(9月4日公開)
10年おきにジャズ界を揺るがすアルバムを生み出し、ロックやヒップホップにも影響を与えたトランペット奏者、マイルス・デイヴィスを追ったドキュメンタリー。貴重なアーカイヴ映像や音源などに加え、アーティストや家族などマイルスと密接に関わった人々の証言から、唯一無二の奇才の素顔に迫る。クインシー・ジョーンズ、カルロス・サンタナ、ジュリエット・グレコなど、さまざまなジャンルのアーティストが出演し、マイルスとのエピソードや魅力を語っている。
■『メイキング・オブ・モータウン』(9月18日公開)
ビートルズやローリング・ストーンズが憧れ、日本を含む世界の音楽に影響を与え続けている音楽レーベル「モータウン」の創立60周年記念作品。デトロイトの片隅の一軒家からスタートした同レーベルが、映画ビジネスに参入すべくLAに本社を移すまでの歴史や名曲誕生秘話を、創設者のベリー・ゴーディが親友のスモーキー・ロビンソンと旧交を温めながら説き明かしていく。初めて明かす”伝説を生むノウハウ”や、レーベルの黄金期を彩った、スティーヴィー・ワンダーやジャクソン5、マーヴィン・ゲイ、ダイアナ・ロス&スプリームスなど、スーパースターの面々の貴重映像は必見だ。