130人を安楽死させた実在の医師がモデル『ドクター・デスの遺産』“4つの謎”に迫る特別映像

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俳優の綾野剛が主演を務め、女優の北川景子と共演する映画『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―』より、連続殺人犯ドクター・デスの“4つの謎”に迫る特別映像が解禁された。
【写真】綾野剛&北川景子がバディ結成『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―』場面写真
130人もの患者を安楽死させた実在の医師をモデルに描いたという作家・中山七里のクライム・サスペンス小説『ドクター・デスの遺産』を実写化した本作は、安楽死を手口とする連続殺人犯と刑事の、息もつかせぬ攻防戦をスリリングに描き出す。綾野が主人公の警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人、北川が犬養のバディである冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香、岡田健史が新米刑事・沢田を演じる。監督は、映画『神様のカルテ』『そらのレストラン』の深川栄洋。
警視庁捜査一課の犬養と高千穂は、安楽死を手口に次々と殺人を繰り広げていく連続猟奇殺人犯のドクター・デスを追うが、被害者遺族からは有力な証言を得ることができず、捜査は難航を極めていく。死を望む被害者を「苦しめることなく殺す」ドクター・デスの犯行に、次第に本当の正義とは何か迷いが生まれる―。
このドクター・デスは実在した医師がモデルとなっている。その名はジャック・ケヴォーキアン。米国の病理学者で元医師という経歴を持ち、末期病患者の積極的安楽死の肯定者で、130人に及ぶ患者を殺害し「死の医師(ドクター・デス)」と呼ばれていた。
このケヴォーキアンを題材にした映像作品は本作だけではない。2010年に全米HBOで放送された『死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実』は、アル・パチーノ主演、バリー・レヴィンソン監督という豪華な布陣で制作され、第62回プライムタイム・エミ-賞でテレビ映画部門の主演男優賞、テレビ映画脚本賞を受賞。さらに第68回ゴールデングローブ賞のミニシリーズ・テレビ映画部門の主演男優賞を受賞。医師ケヴォーキアンの苦悩と葛藤、彼やその周囲の知られざる実像にも迫った作品として世界的高評価を受けた。
人間には“死ぬ権利”があるとうたい、世界中に物議を醸してきたケヴォーキアンだが、本作のドクター・デスもまた、犬養と高千穂、そして観客たちの信じた正義を揺るがす存在としてスクリーンに映し出されている。
解禁された特別映像は、連続殺人犯ドクター・デスの犯行の謎に迫る。それは(1)殺人依頼を闇サイトで請け負う(2)殺害に関しての報酬を受け取らない(3)殺害の手口は安楽死(4)被害者遺族から感謝されている-という4点。映像ではさらに、ドクター・デスを追う犬養と高千穂が逆に追い詰められていく展開が映し出されている。
映画『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―』は11月13日より全国公開。