【バイプレイヤーズ百名鑑】向井理「本人役ではありますが、あんな人じゃない(笑)」
日本を代表する名脇役たちが本人役で登場するドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京系)。2021年、新プロジェクトとして、ドラマ第3弾『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京系/毎週金曜24時12分)と、映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(2021年春公開)が始動。総勢100名以上が出演する本作を彩る、個性豊かで豪華すぎるキャスト陣をチェックしていこう。
【写真】『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』に出演する向井理
◆File No.019 向井理
都会から離れた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”。この辺ぴな撮影所に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描く新作。第2話で向井は銀行ドラマ『大合併』に主演する、スマートな顔立ちだが超生真面目な男で、向井という割に向かい風に弱い俳優“向井理”を演じた。
『バイプレイヤーズ』初出演に向井は「元々拝見していた番組だったので、率直に嬉しかったです。個人的には大杉漣さんとも生前懇意にしていたので、感慨深い思いもありました」と語る。
本作の松居大悟監督とは以前作品を共にしたことがあり緊張感はなかったというが、「とにかくスタッフ、キャストが現場を楽しみ、その集大成をドラマとしてお届けする使命感もあり、コメディではありますがとても意欲的な現場でした」と振り返る。第2話ではドラマ『大合併』をバズらせようと必死な姿が視聴者からの反響を集めたが、「まぁ今回は本人役ではありますが、あんな人じゃないというか…(笑)。役は役として全うできればと思っていました。とにかく全力で台本をやりきることを心掛けました」と明かす。
『バイプレイヤーズ』ワールドを初体験し、改めて感じたその魅力を「とにかく振り切っている所ですかね。弄れる所は徹底的に弄る姿勢は、羨ましくもあります。でもそれはこの作品なら許してくれるだろうという、どこか役者の甘えを許してくれる現場ならではだと思います」と解説した。
★向井理/1982年2月7日神奈川県生まれ。2006年に俳優デビューを果たし、ドラマ、映画で経験を重ね、10年放送のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で水木しげるさん役を演じ人気を集める。その後も『S ‐最後の警官‐』(TBS系)、『10の秘密』(カンテレ・フジテレビ系)など主演作のほか、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』での足利義輝役などで存在感を放つ。
●『バイプレイヤーズ』第2話プレイバック
視聴率1位となり、バイプレウッドに大波乱を巻き起こした7チャンの『チーム7』。まさかの展開に民放各局の視聴率競争がヒートアップ。その影響を一番に受けたのは6チャン日曜9時の銀行ドラマ『大合併』。向井理を主演に、地方銀行の合併をめぐる物語だが、視聴率最下位にまで転落。現場は最悪の状況に…。そこで主演の向井は“決め台詞”をつけてドラマをバズらせる作戦を決行。しかしこの作戦が誰も予想できなかった結末に…。