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スピルバーグ、タランティーノが絶賛 白日夢クライム・アクション『デッドロック』公開決定&ビジュアル解禁

映画

 スティーヴン・スピルバーグやクエンティン・タランティーノが絶賛した、1970年ドイツ製作のクライム・アクション映画『デッドロック』が5月より公開されることが決定。併せてメインビジュアルと場面写真が解禁された。

【写真】1970年ドイツ製作『デッドロック』場面写真

 1970年代を中心にドイツ映画界を席巻した、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、ヴェルナー・ヘルツォーク、ヴィム・ヴェンダース、フォルカー・シュレンドルフら“ニュー・ジャーマン・シネマ”の監督たち。彼らと同世代でありながら徒党を組むことを拒み、栄光に背を向けて独自の世界を追い求めた“ドイツ映画の孤狼”ローラント・クリック監督の代表作が、このたびついに日本に初上陸。

 荒野を彷徨うかのように逃げてきた傷ついた若い男。荒れ果てた家に住むさえない中年男と狂女。口のきけない美少女。そして、黒づくめの殺し屋が静かにやって来る。墓場に埋められたはずの100万ドルを奪い合い、男たちの闘いがいま始まるー。

 登場人物はわずか7人、“アメリカ”が舞台でありながらイスラエルのネゲヴ砂漠で撮影された本作は、セルジオ・レオーネ監督作『続・夕陽のガンマン』を思わせる物語であると同時に、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作『エル・トポ』やジョージ・A・ロメロ監督作『ゾンビ』の影響も感じさせるポストアポカリプス的雰囲気にあふれた作品。

 1970年にカンヌ映画祭からコンペティションへの出品オファーを受けるが、ドイツ国内の監督や批評家から、当時勃興していたニュー・ジャーマン・シネマをおとしめるものだと出品を反対され特別上映というかたちでの上映に。ところが当日は雨で少数の観客だけでの上映となったため、その後のカルト化に拍車をかけることとなった。一方ドイツ国内では興行的に成功し、ドイツ映画賞長編作品賞にも選出された。

 出演は、マカロニ・ウエスタン映画『さすらいの用心棒』『スペシャリスト』などで知られるイタリア系ドイツ人俳優マリオ・アドルフ、『ダイヤルMを廻せ!』『007/ドクター・ノオ』のイギリス人俳優アンソニー・ドーソン、『聖なるパン助に注意』などファスビンダー作品でおなじみのマルクヴァルト・ボーム、そして同じくファスビンダーのSF作『あやつり糸の世界』のマーシャ・ラベンら。

 音楽は、クラウトロック(ジャーマン・ロック)を代表する前衛バンドで、イエジー・スコリモフスキ監督の映画『早春』の音楽を担当したことでも知られるCAN(カン)。

 クリック監督は本作を手掛けた後、ハリウッドやマカロニ・ウエスタンをはじめとしたイタリア映画界からの誘いをすべて断り、しばらくドイツ映画界で話題に上ることもなかった。しかし、そんなクリック監督をハリウッドに招待したスティーヴン・スピルバーグをはじめ、アレハンドロ・ホドロフスキーやクエンティン・タランティーノらは、クリック監督作品の自由さと大胆さを絶賛しており、今の映画界に与えた影響は計り知れないとされている。

 今回解禁されたメインビジュアルは、ホドロフスキーからの「ファンタスティックで、ビザールで、ギラついている。」という本作への賛辞を寄せたコメントを採用したものとなっている。

 映画『デッドロック』は5月より全国順次公開。

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