『search/サーチ』監督&製作陣によるサイコスリラー『RUN/ラン』公開決定
物語がすべてPCの画面上で展開していくという画期的な映像表現で一躍注目を集めた『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督が、同じ製作チームと組んで新たに描くサイコスリラー『RUN(原題)』が、邦題を『RUN/ラン』として6月に公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。
【写真】無表情の母&おびえた顔の娘『RUN/ラン』場面写真
チャガンティ監督長編第2作目となる本作は、スリラーの原点に回帰した意欲作。ヒッチコック作品のスタイルに新鮮な視点と独特のひねりを加え、ジャンル映画の王道をゆく醍醐味を追求した。アメリカではコロナ禍の中、昨年11月にHuluでの配信がスタート。多くの映画ファンの注目を集め、配信初週における同サービス最高視聴者数の記録を更新した。
チャガンティ監督が本作のメインキャラクターとして選んだのは、生まれつき病気で車椅子生活を余儀なくされている17歳の娘と、その娘に歪んだ愛情を注ぐモンスター毒母。前作『search/サーチ』で失踪した娘を懸命に捜索する父親を描いたのとは逆に、本作では母娘関係を非常にネガティブに描いている。
主人公である車椅子の娘クロエ役には、オーディションで抜てきされた新人女優キーラ・アレンを起用。対して、人生のすべてを娘に捧げた“完璧な母親”から、歪んだ母性愛が狂気へと変貌していく母ダイアン役は、人気ドラマシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー』で、現代のサイコホラーの象徴的存在となった女優サラ・ポールソンが怪演。暴走した母と囚われた娘の濃密な心理戦を繰り広げる。
ポスタービジュアルは、鬼気迫る表情で今にも叫び声が聞こえてきそうな車椅子の娘クロエの姿と、その娘を飲み込むかのように巨大に配置された、感情が読み取れない表情で静かに一点を見つめる母親ダイアンの影を描いたもの。中央には「母の愛からは逃れられない」という不気味なコピーが添えられ、サスペンスフルな展開を予感させるビジュアルとなっている。
映画『RUN/ラン』は6月全国公開。