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草なぎ剛『ペペロンチーノ』17日地上波放送 撮影終了後に涙「泣いたのは何年ぶりかな」

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ドラマ『ペペロンチーノ』キービジュアル
ドラマ『ペペロンチーノ』キービジュアル(C)NHK

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 草なぎ剛が主演する宮城発地域ドラマ『ペペロンチーノ』が、NHK総合にて4月17日17時より放送される。NHK仙台拠点放送局が制作した本作は、震災から10年を経て、被災者の心の葛藤や復興への歩みを描く群像劇。3月6日にNHK BSプレミアム・BS4Kにて放送され、多くの反響が寄せられたことから、地上波で全国放送されることになった。

【写真】草なぎ剛&吉田羊が見つめ合いほほ笑むシーンも ドラマ『ペペロンチーノ』より

 草なぎが演じる主人公・小野寺潔は、宮城県・牡鹿半島の海を望むイタリアンレストランparadiso(パラディーゾ)のオーナーシェフ。震災でレストランを津波に流され、自暴自棄の生活に陥るが、その後、何とかレストランの再建を果たす。

 2021年3月11日、潔は友人たちをレストランに招き、うたげを開く。被災地が厳粛な空気に包まれるこの日に、あえて酒を酌み交わそうという。どういうことなのかと、いぶかしがる友人たち。すると潔は、この会に秘められた深い理由を話し始めた。レストランを津波で流され自暴自棄になっていた潔は、いったいどうやってレストランを再建し、最高の味を追求するシェフになれたのかー。

 主演の草なぎは「被災した人物を演じることは、すごく難しかったです。プレッシャーもありました。僕自身は実際に被害にあっていないですし、当時は東京にいたので、実際被害にあった方とは計り知れない違いがあると思います。役として実際に被害にあったことをどうやって埋めようかなと。今でも心に傷を負って治っていない方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、心の役に立てるようなキャラクターがたくさん出てきます。それぞれの役者さんが本当に真心を込めて演じているので、伝わるかなと思っています」と話す。

 「クランクアップしたとき、最後のあいさつでちょっと涙が出てきて、ドラマの撮影が終わったときに泣いたのは何年ぶりかなと。羊さんもあいさつされているときちょっとほろっとされいて 何かお互いの夫婦間がもうすごいできあがったんだなと思って、感無量というか。 これが本当に視聴者の方にきちんと伝わればいいなと思います」とメッセージを寄せた。

 主人公の妻役で共演した吉田羊は「ようやくみなさまの思いを取り次ぐお役目をいただけたなと、感謝する気持ちです。俳優は、ミュージシャンやお笑い芸人さんと違って、ぱっと行って人を笑顔にしたり、癒やしたり、笑わせたりすることができる職業ではない、一人では何もできなくて。この10年間も決して胸を張って被災地支援をやってきたとは言えるものではなかったので、今回、俳優として必要としていただいて、今、持てる限りを注ぎ込んで、しっかりと務めあげたいなという気持ちでした」と語る。

 「草なぎさんが演じた潔さんと、私の演じた灯里さんは、おしどり夫婦。草なぎさん演じる潔さんが温かいまなざしで灯里さんを見てくださると本当にいとおしくて、胸がキュッとなって幸せな気持ちになりました。灯里さんは、きっと、みなさんにとっての大切な誰かの象徴であると私は思っていて、今回、意識して笑顔の灯里さんを演じるようにしました」と明かしている。

 宮城発地域ドラマ『ペペロンチーノ』は、NHK総合にて4月17日17時放送。

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