『ハリポタ』マルフォイ母親役女優が死去 トム・フェルトン「必要なときに手を握ってくれた」

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映画『ハリー・ポッター』シリーズでドラコ・マルフォイの母親役で知られるイギリスの女優ヘレン・マックロリーさんが、52歳の若さでガンのため死去した。『ハリー・ポッター』で息子を演じたトム・フェルトンはじめ、関係者が追悼のコメントを発表している。
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現地時間16日、夫で俳優のダミアン・ルイスがツイッターにて、ヘレンさんがガンの闘病の末、自宅で息を引き取ったことを発表。「彼女を愛し、彼女とともに人生を送ることができたことをとても幸せに感じています」と記している。
『ハリー・ポッター』のナルシッサ・マルフォイ役や『ピーキー・ブラインダーズ』のポリー・グレイ役で知られるヘレンさんは、1968年英ロンドン生まれ。1993年にテレビシリーズ『Full Stretch(原題)』に出演以降、『007/スカイフォール』や『ヒューゴの不思議な発明』、『クィーン』など多くの作品に出演。『冤罪~弁護士エマの挑戦~』など主演作も多数あるほか、舞台でも活躍した。
才能ある女優の早すぎる死に、『ハリー・ポッター』の関係者から追悼のコメントが相次いで寄せられている。
息子役を演じたトム・フェルトンは、インスタグラムに共演シーンの写真を公開。「突然の別れでとても悲しいです。伝えるチャンスがなかったけれど、彼女はスクリーンの上でもそれ以外でも、僕の人としての成長を助けてくれました。彼女はいつでも確固たる自分を持っていて、キレのあるウィットを持ち、雄弁で、優しく温かい心の持ち主でした。馬鹿は相手にしなかったけれど、皆に時間を割いてくれた。道を照らしてくれて、僕が必要とするときに手を握ってくれて、ありがとう」とつづった。
原作者のJ・K・ローリングもツイッターにて「類まれなる女優で素晴らしい女性、ヘレン・マックロリーがの早すぎる死を知り、打ちのめされています。深いお悔やみを彼女の家族、特に彼女の夫とお子さんたちに捧げます」と彼女を悼んだ。
このほかにも、『ピーキー・ブラインダーズ』のキャストや製作陣、『スカイフォール』の監督サム・メンデス、劇場関係者や英国アカデミー協会など数多くのエンターテイメント業界関係者、さらにロンドン市長からも死を惜しむコメントが発表されている。
Peopleによると、次々寄せられる追悼を受け、ダミアンがThe Sunday Timesに改めて声明文を発表したという。その中で、女優としてのヘレンさんに対して世界中のファンから温かいコメントが相次いでいることに触れ、「ぼくからはプライベートの彼女について話したいと思います」と、最愛の妻の最期について明かした。
「ヘレンは、女優として知られる以上に、プライベートでも輝いていました」「死の間際にあっても、‘ありがとうございます’と朦朧とする中で介護士たちに繰り返していました」と告白。「もうすでに彼女が恋しいです。最期の数ヵ月は、皆さんが想像するよりもずっと、これ以上ないほど、彼女は輝いていました。彼女のこれまでの勇敢で寛大な行いの中でも、一番素晴らしく非常に美しかったのは、自分の死を悲劇にしなかったことです。恐れを見せず、苦しみも自己憐憫も見せず、僕たちに乗り越える勇気を与えてくれました。そして自分は幸せだから、悲しむ必要はないと示してくれました」と明かしている。
ダミアンとヘレンさんは、2007年に結婚。14歳の娘マノンちゃんと13歳の息子ガリヴァーくんがいる。