大島優子、ほぼノーメイクで挑んだ“第4の母”役 『明日の食卓』で物語のカギを握る人物に
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女優の大島優子が、菅野美穂主演映画『明日の食卓』に追加キャストとして出演していることが発表された。本作で大島は、物語のカギを握る“第4の母”耀子役をほぼノーメイクで熱演している。
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椰月美智子による同名小説を映画化する本作は、同じ「石橋ユウ」という名前の男の子を育てる3人の母親たちを通して、どこにでもある家庭の光と闇を描くドラマ。子を持つ親なら誰もが直面する社会問題を取り上げながら、ラストには希望の光を描き出すエンターテインメント作品だ。監督は社会派エンターテインメントの旗手、瀬々敬久。
『ジーン・ワルツ』(2011)以来10年ぶりの映画主演となる菅野が、フリーライターで2人の息子を育てる石橋留美子役に挑み、やんちゃ盛りの息子たちを育てながら仕事復帰を目指す母親をパワフルに演じる。また、シングルマザーで大阪に暮らす石橋加奈役には高畑充希。若くして子どもを産み、日々パートの仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のためにけなげに生きる姿を演じる。そして年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見何不自由なく幸せを手に入れているように見えて実は深い闇を抱える石橋あすみ役を尾野真千子が演じている。
今回発表された大島は、映画『紙の月』(2014)での演技で第38回日本アカデミー賞優秀助演女優賞、第39回報知映画賞助演女優賞、第36回ヨコハマ映画祭助演女優賞など多くの映画賞を受賞し、2019年に放送された連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)ではヒロインの幼なじみ役を演じて絶賛されるなど、演技力に定評がある。そんな大島が本作で演じるのは、物語の重要なキーとして登場する謎の女性で“第4の母”耀子(ようこ)役。
耀子役をほぼノーメイクで熱演した大島は、初の瀬々監督作品への参加となる本作について「瀬々監督の作品に参加できる喜び、 そしてかつてない緊張感を味わいながらの刺激的な現場でした。 三者三様で描かれた母の存在が圧巻で、苦しくなるほどでした。そして“第四の母”として重要な役どころで参加させていただき、とても嬉しかったです」とコメント。
瀬々監督は、大島について「朝ドラ『スカーレット』から俄然注目していました。身体の動きがしなやかで華があり、それでいて良きバランスで物語を支えているのが、なんだかスゲエなと、思ってました」と以前から注目していたことを明かす。
そして本作での演技については「後半の物語のカギを握る重要な役どころです。ただ出番はほんのわずか。それでも引き受けて頂けただけで感謝でしたが、現場はもっとスゴかった。あの山本キッドの伝説の1ラウンド4秒KOかのように、僅か数時間の撮影の中で記憶に残る名シーンを演じてくれました。ただ、もしダメだったら映画の成否に関わるような重要なシーンです。それを一気にテンションの高い芝居で上り詰め、風のように去って行った。まるで新しい伝説に立ち会えたような瞬間でした。大島優子、天晴れ!です」と惜しみない賛辞を贈っている。
映画『明日の食卓』は、5月28日より全国公開。