ベン・スティラーがプロデュース『ディナー・イン・アメリカ』日本先行公開
俳優のベン・スティラーがプロデュースを務めた恋愛映画『ディナー・イン・アメリカ』が、本国アメリカに先駆け、日本で9月24日より先行公開されることが決定した。
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本作は、家族や周囲から社会不適合者と蔑まれる男女が出会い、心惹かれ合いながら社会の偏見を打破してゆく様を描くアナーキック・ラブストーリー。映画『ナポレオン・ダイナマイト』を彷彿とさせるシュールなキャラクター描写に、“普通”や“世間”に抗う若者たちの輝きを加え、ありのままの幸せとは何かを気づかせてくれる作品となっている。
プロデュースを務めたのは、俳優のみならず『ズーランダー』『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』『LIFE!』などプロデューサーとしても活躍するベン・スティラー。監督は40以上の映画祭で上映され、その過激な内容で物議を醸した『バニーゲーム』のアダム・レーマイヤー。撮影は『サマー・オブ・84』のジャン=フィリップ・ベルニエ。音楽は『ナポレオン・ダイナマイト』のジョン・スウィハートが担当する。
パティは孤独で臆病な少女。過保護に育てられ、したいこともできず、単調な毎日を送っている。唯一、平凡な人生から逃避できる瞬間、それはパンクロックを聴くこと。そんな彼女が、ひょんなことから警察に追われる不信な男サイモンを家に匿うことに。実はその男こそが彼女の愛するパンクバンド“サイオプス”の心の恋人、覆面リーダーのジョンQだった…。
パティ役の女優エミリー・スケッグスは舞台俳優としてキャリアを開始。日本でも舞台化され話題となったミュージカル『ファン・ホーム』で、2015年のトニー賞ミュージカル助演女優賞と最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞にノミネートされたほか、シアターワールド賞を受賞(メリル・ストリープやジョン・マルコビッチ、ジュード・ロウなども過去に受賞)。2018年のサンダンス映画祭でグランプリを獲得した『ミスエデュケーション』では、クロエ・グレース・モレッツと共演した。本作が長編映画での初主演作となる。
ダブル主演でサイモン役を務める俳優カイル・ガルナーは、2000年代初頭から『CSI:ニューヨーク』『インテロゲーション:尋問~殺意の真相~』などドラマで活躍。映画では『エルム街の悪夢』でルーニー・マーラと共演、『アメリカン・スナイパー』ではブラッドリー・クーパー演じる主人公の同僚の兵士役を務め、そのほかにも『ザ・ブリザード』、『ビューティフル・ボーイ』など多数の作品に出演している。
共演は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのリー・トンプソン、ドラマ『24 ‐TWENTY FOUR‐』シリーズでクロエ・オブライエン役を演じたメアリー・リン・ライスカブらが脇を固める。
「今の自分を形作った背景である90年代のパンクシーンに捧げるラブレター」と監督が語る通り、恋愛映画でありながら、マジョリティーに立ち向かうパンク精神とユーモアに彩られた本作。2020年のサンダンス映画祭オフィシャルセレクションでの上映を始め、ダブリン国際映画祭にてダブリン批評家スペシャル審査員賞受賞、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭にて観客賞受賞、オデッサ国際映画祭グランプリ受賞など世界で多数の賞を受賞。そんな高評価にも関わらず、新型コロナウイルスの影響で未だ本国アメリカでは公開されておらず、先立って日本公開される運びとなった。
映画『ディナー・イン・アメリカ』は9月24日より全国順次公開。