『キャラクター』Fukase「大丈夫じゃないです」 映画初セリフを収めた本編映像解禁
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俳優の菅田将暉が主演を務め、SEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseが共演する映画『キャラクター』より、本作が俳優デビューとなるFukaseの記念すべき<映画初セリフ>を収めた本編映像が解禁された。
【写真】屈託のない笑顔を見せるFukase、撮り下ろしカット
もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら、しかも、その顔を"キャラクター“化して漫画を描いて売れてしまったとしたら-? 本作は、そんなアイデアを基軸に、登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描くダークエンターテインメント。
漫画『20世紀少年』『MASTER キートン』をはじめ、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が、10年の歳月をかけて企画を練り上げた。菅田が、スケッチに向かった先で一家殺人現場に遭遇し、犯人を目撃してしまう主人公・山城圭吾役。 Fukaseが、山城と出会い運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角を演じる。監督は永井聡。
解禁された映像は、約1年半の間、芝居のワークショップに通い、演技の勉強を重ねてきたFukaseが天才的な殺人鬼・両角というキャラクターとして、劇中でも撮影現場としても初めてセリフを発するシーン。
Fukaseが演じる両角は、神出鬼没で犯行の目的や身元などの全てが謎に包まれたキャラクター。犯行後の顔を偶然見た山城(菅田)が、事件現場の両角を基に殺人鬼を主人公にした漫画を描いたことをきっかけに行動がエスカレート。山城の前に突然現れ、漫画で描いた事件を自らがリアルに再現したと告げ、さらには山城の漫画を自身との‟共作”と言い出すなど、暴走していく…。
映像では、そんな両角の<異常者>としての片鱗が映されている。とある山中を歩いている両角に対し、そばを通り過ぎた車の運転席の男性が「大丈夫ですか?」と声をかける。不気味な笑みを浮かべながら「大丈夫じゃないです」と答える両角。これが俳優Fukaseの映画初セリフで、普段のFukaseの話し声よりも少し高めに聞こえる声色が、美しさの中に秘められた不気味さをより感じさせる。
その後、男性の話を遮るように「乗せてもらっていいですか?」と頼むシーンでは、この後に何か恐ろしい事件が起こるのではと背筋が凍る思いを抱かせる。車に乗り込むと、男の子が読んでいた漫画雑誌「ライジングサン」で連載中の『34(さんじゅうし)』に登場する殺人鬼ダガーが自分に似ていると話しかけ、「ザクッ! ビシャッ! ギャアァ! って感じで…」と作中の擬音を使い、ダガーの魅力をアピール。その表情はうっとりとしてたもので、それまでの物腰の柔らかい口調とは一転して狂気が感じられる。
SNSでも、「Fukaseをサイコ殺人鬼役にしたの天才的!」「もとから雰囲気ある」などと“俳優Fukase”に多くの期待の声が寄せられていたが、この短い映像だけでも、その期待をさらに超える熱演を見せている。
主演の菅田も「シンプルに一役者として対峙するのがすごく楽しかったです。両角はFukaseさんしかいなかったですね」と絶賛している。
映画『キャラクター』は、6月11日より公開。